69. アルテパセラン国篇02「砂上の国へ」

ーデュティ

この前は、良くやってくれた。

敵の無力化までしてくれて私は感心している。 

ュグドテリァ帝圀の為、良くぞ尽力してくれた。

今回はアルテパセラン国のオフィシィ・ザルビス。

アルテパセラン国は小国ながらも厄介な国だ。

今、メガルダ山を越え…シャルタル国を責めるのではないか?と噂されている。

その作戦の指揮を取っているのが、ザルビスと言うヤツらしい。我々としては、争いは避けたい…でも、アルテパセラン国の情報が少ない。

そこでお前にアルテパセラン国を探って欲しい。

今回の作戦用にガラァとガラァを操る事の出来るディムを用意したよろしく頼む。

作戦の詳細やアルテパセラン国の基本情報については2枚目に書かれているからしっかり頭に入れる様に。

                           

                    ーゲラン



ーー出たよ。

また上からこの言い方。

別に帝圀の為とかじゃないんだけど…。

ーー所詮は、暇潰し。

長い長い時間の中の本気の暇潰し。 

 オフィシィ⁇参謀ってとこかな?

ーーまずは…その辺りに詳しい魂を捕まえて。

まぁ、行ったらなんとかなるか…。

ーー添えてあった資料は薄っぺらでなんの役にも立たなさそうだし。

 明日から、しばらく家を空けるから。送願紙、部屋の前に貯めて置いて。

「あぁ、わかった…なんのァンタルだ!?」

 …潜入。

「センニュゥ…?」

 料理運んだり、掃除しながら…情報集めたり?


聞いちゃったぁ!聞こえちゃったぁ‼︎

ソレならやれる‼︎

また、モアのかっこ可愛いぃとこ見れるんだぁ‼︎

「…ォレ、またやってやってもいいけど…??」

 別に、これに2人もいらない。寧ろ、邪魔。

ーー''ッ。

勝手に話に入ってくるなっ‼︎

今回は、勝手に決められたくない。

…こいつ盗み聞きしやがって。こいつが現れると普通の人間装わないといけなくなるから非常にやり辛い。

迷惑な存在でしかない。

ーー前もこいつが出て来なければ、捕まったりせずに済んだ物を…。

 この前こいつは、邪魔しかしてなかった。別に独りでいい。

「ハァッァア?!」

えっ⁈もしかしてアレの事?

「モ、モアだって…!」 

 …。

ッウ。

アァア、でも…この話をしたらモアに怒られる‼︎

嫌われる‼︎

ぃッ嫌だッ‼︎

嫌われたくないぃッ‼︎

「ぅぅぅぅぅう''っオレは…役立たずだったのかぁぁああ!!」

「あっレオリオッ!!どこ行くの?!」

「ッウゥ…!ォレ、先に帰ってるううぅぅぅ!…」 


「なんだアイツ。」

 …さぁ?7日くらい留守にするから。

「…ぁあ〜。気をつけて行ってこいよ〜!」 

 あぁ。

ーーさすがに身綺麗な格好はしていけない。

- - - - -

「どなたですか?」

モアだけど?

「モアさぁん!珍しいですね!!」

 あれ、くれる?

「いいですよ!他にもあります。どれでもどうぞ!!」

 どう?村から来た青年に見える?

「似合いますぅ!

そのグリィのラィプトが入った、ブラウスラァとっても似合いますよ!!」

 くれる?

「いいですよ!これからァンタルですか?」

 あぁ。

「ケガしないで下さいね!」

ーーにっこり。

いつもの笑顔を向けて来る。

 あぁ。大丈夫。

ーー「絶対」しない。 

 帰って来たら、絵を見せて。

「わかりましたぁ!待ってます!」


≫≫

「-_-___-_---_-!

---_遊ぼぅ!」

ーー服を掴まれた。

捕まった。

何か情報は得られるだろうか?

 何して遊ぶの?

「フフフゥ…- - - -、!」

ーーそんなのどうでもいいから情報をよこせ。

 残念〜。俺もそうしたいけど、今は金が無くて。

「ッ!--------_-----_--?__ !」

!!

 昔、叔父さんがくれたんだ。帝圀で木こりをしていてさぁ。

「ザルビス--_--____---_!」

 じゃあ、手直すよ。また来る。

「んふ!----_-…。」

ーーにしても、この格好は目立つ。

まさか、山を超えただけでここまで変わるとは…。 

早急に服を手に入れないと…。

そうだ…。

 ぁ。この服、交換しようぜ。

「--!--〜ッ!」

 君の眼の色、綺麗だね〜。

ーーまだ何か違う気が…?

え?ここに入ればいいの?

靴を買って来てくれた。

 君は気の効くいい子だね。

◎◎

~o○~o○

「ーッ!」

ーーこれで、簡単に潜り込めそう。

金もある程度は手に入った。

1部言葉がわからないけど、意味は魂に響いてるはず…。

アルテパセラン国、確か…ザルビス宮殿。

禡での移動が、面倒くさい。

-○ -○

> --⤴︎⤴︎

 サビナ村から来たヴァンです。

ーーアルテパセラン国、ザルビス…山超え作戦の主要人物の1人。

さぁ、どこまで話が進んでるか?

お手並み拝見。 

「……--、--_-_-_--_-?」

 なんでも出来ます。

「……--__--。--クレオパティシオン_---__。」

ーー残念。

クレオパティシオンは確かサルビスの後継者の1人。

ザルビスにはならなかった…。

それならそれで方法を変えるだけ。


「なぁなぁ、聞いたか?

…あいつ、クレオパディシオン様のお部屋の担当になったぞぉ…。

何人か見目が良いのが行ったけど、駄目だったらしい。

アイツは、どうなるやら…。」 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る