概要
不思議とざわつく心に連動して増した熱さは、なかなか引いてくれない。
慣れたものとはいえ、雪道を進む通学路はどうにも長い。月子と幸世は冷える身体を寄せ合いながらいつものように足元を鳴らして歩いてきた。
「──サチに似合う友達で、いられるかな」
音が止み、見つめあう。
不安を吐き出した胸に残ったのは、曖昧な温度だった。
「──サチに似合う友達で、いられるかな」
音が止み、見つめあう。
不安を吐き出した胸に残ったのは、曖昧な温度だった。
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