カオスな世界観なのに、儚くも美しい物語

最初から最後まで楽しんで読ませていただきました。

作者様のミリタリーの知識の多さ、描写力の高さ、会話のテンポの良さ、読者を最後まで飽きさせない展開に読む手が止まりませんでした。

初期設定が多いはずなのに、決して読者を置いてけぼりにされず、一つ一つを伏線を丁寧に拾い上げ、読者を楽しませる工夫が伝わってきます。

私は、あまりミリタリーや、軍事の用語に詳しくなく、知らない言葉が出てきたら調べる、ということを繰り返していたので、読むのに時間がかかりましたが、改めて作者様の知識の多さに脱帽します。

世界崩壊寸前という、暗い世界設定のはずなのに、アセビとピエリスの日常会話がとても明るく、二人とも前向きです。百合という作品はあまり触れたことがなかったのですが、それでも、この作品は儚さと美しさを感じた作品でした。