第44話 私とこれから
私、ウリム
女優のエリムとジェシカの娘だ。
エリムお母さんとジェシカお母さんはジェシカお母さんが作った劇団ジェシカに所属している。
2人とも、お芝居が大好きで演技が上手で何度も賞を貰っている。
舞台の上に立ち、お芝居が始まれば別人みたいになる、
私はそんな2人の娘なのだが。
「ね〜ジェシカ〜あ〜ん」
「エリム〜あ〜ん」
2人とも私の前ではすぐにこうなる。
「あの…」
「何?ウリム?」
「言ってみなさい」
私が話しかけようとすると2人は抱きつき合いながら私の方を向いてくる。
「エリムお母さんもジェシカお母さんも別の部屋でやってくれない!?見ているこっちが恥ずかしいよ!」
そう。
私の前だと構わずにこの2人は抱き合うしキスとかもする。
「こっち来なよ」
「そうよ。一緒に楽しみましょう」
「いやいいよ…」
舞台に上と私の前とでどうこう変わるんだろうか?
「ウリム様、一緒にお外に行きませんか?」
このメイドはイリス、エリムお母さんに昔から支えてるメイドだ。
一緒に散歩を誘ってくれたので行こうとする。
「行く。行ってくるね」
「行ってらっしゃい!」
エリムお母さんとジェシカお母さんは見送ってくれる。
そしえ私はイリスと外に出る。
「あの2人…どうしてあんなにいつも仲良さそうなんだろう…」
ここまで仲良いとなると昔からあんな感じだったのだろうか?と気になってくる。
「ご主人様もジェシカ様もお互いに愛しているからだと思いますよ」
「愛してるから…ね」
好きな誰かと付き合ったり結婚したりすると私もいつかあんな風になるのだろうか?
「ウリム様は誰か好きな方とかはいらっしゃるのですか?」
「私?私は…」
イリスが言う好きな方、私にもいるにはいる。
私が通っているフロンティア学園の生徒だ。
「うん…いるよ」
「お話とかはされたことはあるんですか?」
イリスは興味津々に聞いてくる。
「挨拶とかはあるけどあんまり…」
そう。
挨拶を交わしたことはあるが、具体的に一緒にお話したり遊んだりしたことはない。
「仲良くなられてみてはいかがでしょうか?」
「考えとくよ…」
イリスの一言がきっかけに話しかけてみようとは思った。
「あれは?」
そう話しながら歩いていると木に引っかかってる誰かを見つけた。
「くっ、殺せ!」
木に引っかかってたのは女騎士のベルリスさんだった。
ベルリスさんはエリムお母さんが学生の頃からの仲で一緒に見回りとかをしたりしていたらしい。
「ベルリスさんだ!助けないと!」
私は杖を使い、風魔法を使ってベルリスさんを助けた。
「助かった…」
「良かったです…」
ベルリスさんは無事に着地できた。
「ウリムか。エリムとジェシカは元気か?」
ベルリスはお母さんの話を聞いてきた。
昔からの仲なので気になっているのだろう。
「元気ですよ。相変わらずです」
「それは良かった。仲良くするんだぞ」
私がそう伝えるとベルリスさんは安心した。
「はーい」
そうしてベルリスさんはどこかに行った。
「あ、シャロリアさん!」
次に会ったのはシャロリアさんだった。
シャロリアさんはお姫様でフロンティア学園に通っていたらしく、学生の頃からエリムお母さんとジェシカお母さんと昔から仲が良いらしい。
「あら?お元気でしたか?」
「はい。元気でしたよ」
「良かったです。また会いましょう」
シャロリアは笑顔で私に手を振りどこかに行った。
そしてその後、文房具屋と服屋に行った。
「そろそろ帰りますか?ウリム様」
「そうだね。帰ろっか」
そろそろ夜なので私とイリスは家に帰る。
「ただいま」
「ただいま帰りました」
私とイリスは家に入る。
「おかえり!」
「おかえりなさい!」
エリムお母さんとジェシカお母さんは出迎えてくれた。
そして皆で食事をしてお風呂に入った。
「じゃあ私は…」
私はお風呂から上がったので自分の部屋に入る。
「よし…続き書こっと」
私は紙とペンを使い、ある文を書き始めた。
そう。物語だ。
私は物語を書くのが好きで部屋でこうやって物語を文にしてよく書いている。
「ウリム、入って良い?」
エリムお母さんがノックしている。
「大丈夫だよ」
エリムお母さんを招き入れる。
「どうかしたの?」
「何してるのかなって…」
エリムお母さんが何をしているのか聞いてきた。
「これ…物語書いてた」
物語が書いてある紙をエリムお母さんに見せた。
「物語?面白そう…見せてね」
エリムお母さんは真剣に私の書いた物語を見ている。
「ウリム…この物語面白いね!」
「本当?」
今まで物語を書いていたが誰かに見せるのはエリムお母さんが初めてなので緊張していたが、褒めてくれたので嬉しい。
「うんっ。これ、もっと色々な人に見せたら?」
「色々な人かぁ…誰が良いだろう?」
エリムお母さんからそう言われるともっと自分の物語を色々な人に見せてみたくなった。
でも誰が良いだろうか?
「好きな子とかは?」
エリムお母さんがここで最高のアドバイスをくれた。
「うん…分かった!」
私はフロンティア学園で気になっているあの子にこの私の書いている物語を見せてあげることにした。
「ウリム、頑張って!」
「エリムお母さん…ありがとう!」
そして次の日
「おはよう」
「おはよう…」
私は気になっている子に挨拶をした。
「あのさ…物語とか見るの…好き?」
「うん…好き」
聞いてみたが、物語を見るのが好きみたいだ。
「じゃあさ!私の書いた物語…読んでみない?」
「ウリムちゃんが書いた物語…うん…読んでみたい!」
そうして私は紙に書いた物語を見せてあげた。
乙女ゲームの世界に転生したのに女子ばかりにモテる件、終わり
乙女ゲームの世界に転生したのに女子ばかりにモテる件 メロンストーン @cosmo_no_cosmo
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