第30話 ジェシカとシャロリアと海
私はエリム
今、暑い夏だ。
「暑いよ〜...」
「そうね...」
私と同級生のジェシカは教室で暑がっている。
「明日の休みもこの暑さらしいよ...」
「勘弁してほしいわ...」
私とジェシカが暑がってるとそこにシャロリアが現れた。
「お暑いですね…2人とも」
シャロリアも暑そうにしている。
「明日の休み…あ」
私はあることを思いついた。
「どうかしたの?」
ジェシカは聞いてくる。
「3人で海行かない?」
海、この夏に行くと楽しそうだ。
「行こっか!海!」
「賛成です」
で、海に行くことが決まった。
そして次の日
「ご主人様、水着は持ちましたか?」
「持ったよ。これで大丈夫!」
「行ってらっしゃいませ」
イリスに見送ってもらい、海に行く。
「ジェシカは...どこだろ?」
ついた。
が、ジェシカが見当たらないのでとりあえず水着に着替えてジェシカを探す。
「お〜またせっ!」
「わっ!ビックリしたぁ...」
後ろからジェシカが声をかけてきた。
「来たわよ」
「うん...ってか、水着...凄い似合ってるね...」
ジェシカの水着姿、私の想像以上で可愛い。
「エリムの水着姿も似合ってるわよ。可愛いじゃない」
「ありがとう...」
ジェシカやシャロリアに水着姿を見てほしくて、かなり真剣に選んだ水着なのでそう褒めてもらえるのはとても嬉しい。
「ちなみにシャロリアは?シャロリアはどこ?」
「そういえば...」
「お待たせしました」
私とジェシカがシャロリアを探そうとするとシャロリアが現れた。
「わわっ!シャロリア...ってか水着可愛い!?」
「そうね...」
シャロリアの水着姿もかなり可愛い。
隣にいるジェシカも賛同する程に可愛い。
「それでは、早速泳ぐわよ!」
「ちょっと!?準備体操はしとこっか!?」
ジェシカが走って泳ぎに行こうとしたが、足をつる可能性があるので一旦準備体操してからの方が良いので声をかけた。
「そうね」
で、3人で準備体操をした後
「いくよっ!」
「うんっ!」
「えぇっ」
3人で海で遊び始めた。
「夏に海...気持ちいい...」
海に足を入れただけだが、かなり気持ちいい。
「エリム〜」
「ジェシカ?」
ジェシカが私に話しかけてきた。
「それっ!」
「わっ!」
ジェシカが私に水をかけてきた。
「私もっ!」
近くにいたシャロリアも水をかけてきた。
「そりゃ〜」
3人で水をかけあった。
そして
「泳ぐわよ!見てなさい!」
ジェシカが泳ぎ始めた。
凄い速さで泳ぐ。
「私もっ!」
私もジェシカの隣で泳ぐ。
「シャロリアは?泳げそう?」
泳ぎながらシャロリアに泳げるかどうかを聞く。
「はい。では...泳ぎます!」
そうしてシャロリアが泳ぎ始めた。
高速の速さで。
「シャロリア速!?」
「速いわね!?」
かなりの速さで泳ぐのでかなり目立っている。
「あの子何!?速い!」
「うんっ!速いね!」
海に来ている人全員がシャロリアに注目している。
「...どうでしたか?私の泳ぎは...」
シャロリアがこちらに戻ってきて私とジェシカに聞いてくる。
「お見事...」
「そうね...」
海に来ている人全員がシャロリアに拍手する。
「ありがとうございます...」
シャロリアは照れる。
「そろそろ上がる?」
「そうね」
「はい」
3人で海から上がろうとした。
が、ここで。
「キャー!」
悲鳴が聞こえた。
「何!?」
向こうから巨大なタコのモンスターがこちらに来ていた。
「でか!?何よあれ!?」
「あれは確か...ビッグオクトパス!」
巨大なタコのモンスター、ビッグオクトパス
ゲームでは海のイベントによく現れるモンスターだ。
「どうするのよ!?」
「私がなんとか...あ、杖」
杖を更衣室に閉まってきたのを今、思い出した。
「えっと...なんとか...」
焦ってたが、すぐにビッグオクトパスは砂浜に上がってきた。
「どうしようどうしよう!?」
私は余計に焦ってしまう。
「大丈夫よ!私が!」
ジェシカも杖を手にしようとしたが
「更衣室に置いてきてたわ」
案の定、ジェシカもだった。
「私もです...」
シャロリアも更衣室に置いてきていた。
「ってかこっち来るよ!」
「キャー!」
ジェシカが叫び、私に抱きついてきたその瞬間
「...あれ?止まった?」
ビッグオクトパスの動きが止まった。
「ジェシカ、まだ私に抱きついたままでいて」
「え?うん。良いわよ...」
ジェシカは私に抱きついたままだ。
「私も...良いですか?」
シャロリアも私に抱きつきたくなったからか、聞いてきた。
「勿論!」
「ありがとうございます」
シャロリアも私に抱きついてくる。
ビッグオクトパスの動きは止まったままだ。
「ここはやっぱ...2人ともっ!私の頬にキスしてくれない?」
ビッグオクトパスに百合を見せよう。
「エリム!?ま、まぁ?何度でもしてあげるわよ」
「はい。エリムなら私はいつでも...」
そうしてジェシカとシャロリアは私の頬にキスをしてきた。
「...」
ビッグオクトパスは海に帰って行った。
「帰ったわね...」
「はい...」
2人とも安心している。
海に来ていた人も全員、安心する。
多分、ビッグオクトパスは百合が見たくて地上に上がってきていたのだろう。
「じゃあ、もう大丈夫だよ」
ビッグオクトパスも帰ったので2人に離れて大丈夫だと伝える。
「え?まだよ。まだこのままにさせてほしいわ」
「私もです」
どうやら2人は離れたくなく、まだ私に抱きついていたいらしい。
「もう...ジェシカもシャロリアも...」
今日は楽しかった。
また3人で遊びに行きたい。
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