我夢
RE-N
第1話 初夢
僕が1/1に見た夢である。
僕は水のなかにいた。
ここはどこだ海?川?いや違うここは
プールだ。学校のプールのような体をしていた。異様に荒れているように感じた水面は正体に気付いたとたん静かになった。
回りを見渡すと片目を失った少年とその父親がいた。少年の片目はまさしく空洞であった。なぜかは知らぬが息子を一人待たせどこかへいく。そんなようすを観察していると僕の右腕に何かが当たる感触がした。目玉だ。グロい何だこれは。しかし僕には一瞬でわかった。これはかの少年のものであると。そうして僕は目玉を拾い彼に渡した。
「これが必要だろう?」
「うん、ありがとう」
少年は僕が渡した目玉を空洞の目蓋に押し入れた。と思ったが見やるとなぜか僕の渡したそれと別のものであった。なぜかと問おうとした途端、世界は学校の正門前へと変わり少年は立ち去った。
戸惑いもつかの間辺りはまたプールに戻る。しかし今度はプールサイドに立っていた。さらにおかしなことに廃墟のように寂れていた。だが人の気配があった。というのも窓の外には普通に学校が授業をしている様子が確認できたのだ。そこになぜか二人の女子生徒が入ってくる。どうやら不良生徒だろうか。こちらに気付いている素振りはなかった。
気付くと幽霊の女性が前にいた。しかしなぜか嫌な感じはしなかった。全く声を発するようなこともしなかったが何を言おうとしてるのかはわかった。彼女は学校を見守っている霊であった。そして僕はこの学校の生徒であるらしい。
学校の廊下を歩いていた。隣にはクラスメイトだろうか、男子生徒と歩いている。次の授業は移動教室らしい。授業もまた不可思議であった。虹色に輝くザリガニのようにハサミを持ち、蝶のような羽を持っていた。先生は教科書を読む。内容は複雑怪奇であった。
プールに戻った。今度は壁一面に付箋が張られていた。そこにはさまざまな単語が一枚に一つ書かれ上からバツが書かれていた。また窓を見やると教室中の生徒が皆こちらを見ている。メガネの男性が突然現れ言う。
「こちらに気付いているとすればそれは何かしらあちらに我らの存在を知らせる自称を消し損ねているからだ」
それはすなわちこの付箋のどれかにバツをしていないが故のことであると僕は理解する。瞬間脳裏に消えてないのは『ギター』であるとよぎる。そうしてギターの付箋に×をし、僕は目覚める。
あの空間、あの世界に僕は異様な居心地のよさを感じた。たぶん僕は生徒といいつつもあの女性の霊に近しいものだったのだと思う。あのまま目覚めなければあのプールに囚われてたであろうに。
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