第2話

容量は良くない、優秀でもない、

不器用と言われるほどではないけれど

けして器用でもない。


取り柄があるか?と言われれば特段何も無い。


お前って何をしても普通、なんだね。


それが自分に対しての他者からの評価。


手を抜いている訳ではなく

精一杯のつもりだった。


けれど結果がなければ結局は

過程も努力も評価はされない、実らない。


そんな学生だった、そうして社会人になった。


大人っていつから、なれるのだろうか。

ちゃんとした人、とは一体。


言葉では区切りをつけられるのに、結局は曖昧

そんな地に足もつかず。


最初は乗り気だった人も次第に興味がなくなっていくことを肌で感じた。


いつもどこでも誰とでも何をしても

高い高い壁があった。

それを壊すことも、登ることも出来ず。



気がついた時には輪の中から外れて。


ひとりぼっち

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