聖戦シャングリ・ラ設定資料/part2

【歴史】

1/神話の時代

 雌雄一対の神龍のうち、メスの神龍が天界から先に降臨。

 オスの神龍が不完全な地上に散らばったメスの神龍の力を探して自らも力を分散して、合わさった力で創世する。


2/魔獣の時代

 オスの神龍は魔獣の王ナーガとなり、世界に魔獣の群れを放つ。

 力を使いすぎたオスの神龍は、上半身は美青年、下半身は蛇身のナーガの姿となり隠れ、地上の生物を魔獣に殺戮させる。


3/ハイエルフの時代

 古代エルフ族は、蛇神ナーガも魔獣だと考えて、他の魔獣のようぬ討伐しようと試みた。


 蛇神ナーガの存在が、夢幻の領域で、生物の生殖に関わりが深い感情(肉欲)とつながりがあることや、世界の半分はメスの神龍、残り半分はオスの神龍の力が合わさって世界ができていることを理解した。

 討伐を断念して魔獣出現を抑制する対策と、同時に夢幻の領域についての研究を開始。


 ハイエルフ族が夢幻の領域の研究の果てに、不便な肉体を捨て夢の中で生きる選択をして滅亡。

 ハイエルフの叡智の多くが世界から失われた。


3/エルフ族、人間、獣人族の時代


 ハイエルフ族に似たエルフ族が大樹海で世界樹を発見して定住。


 人間は、豪族を王とした小国をつくり、大陸各地で争い始める。


 獣人族は半定住、半放浪の状況で、隠れ里(夢幻の領域?)で男性が子を育て、女性の戦人いくさびとが、大陸の豪族たちの戦に、傭兵のように雇われるようになる。


 獣人娘アルテリス、敵兵から恐れられる。

 太陽と火の神殿のバモスの大神官リィーレリア(傾国の美女)と大陸各地を旅をする。

 未来の世界の危機を予知したリィーレリアが、時渡りの秘術でアルテリスを未来へ渡らせる。

 秘術の代償で、リィーレリアが亡くなり、シン・リーがリィーレリアの後継者となる。


4/千年王朝の時代


 豪族たちの覇権争いのあと、中原では皇帝を王とする王朝が樹立されて、千年王朝と呼ばれた。

 この王朝の最後の皇帝が幼帝ルルド。ルルドを擁立して宰相の地位についたのが、ヴァルハザードという青年だった。

 ヴァルハザードは約十年、宰相の地位にあった。王妃と幼帝を殺害して皇帝の地位を簒奪することもできた。

 しかし、宰相として豪族の墳墓から、貨幣を盗掘して、太守に土地の代わりに褒美に与えたり、神聖教団を自ら教祖となりつくり上げたりした。

 反乱を起こした太守エンユウが皇子ルルドを殺害して、千年王朝が滅亡。

 再び独立した太守たちによる大陸の覇権争いの時代が始まった。

 

5/大同盟の時代


 結局、大陸の覇権はどの国も握れないまま、時は流れた。


 この争いの時代に流民たちを連れて、大陸西域へ渡った英雄ゼルキスが、ゼルキス王国という小国を建国している。

 神聖教団の僧侶や東方の海賊といった女性たちも連れていた伝説がある。獄炎槍という武器をエルフ族から与えられていたとも。


 獣人族や村人たちが、奴隷として大陸で売買されていた。

 エルフ族に目をつけた奴隷商人が攻め込む口実のために陰謀をめぐらせていた。

 青年のマキシミリアンと親友のクリフトフは、過去の時代に渡りこの陰謀をエルフの姫君セレスティーヌと阻止。

 神聖教団も奴隷商人と対立し、神聖教団を国教とする国で奴隷解放運動を行った。


 細工師ロエルの弟子セストは、この時代から、錆びた先祖伝来のハサミを持ってルヒャンの街にやって来た。

 そのハサミは細工師ロエルが修行時代に作ったハサミで、そのハサミを売った獣人族の商人も、過去の時代へ渡ってセストの曾祖父にハサミを売ったことになる。


 エルフ族のセレスティーヌが、マキシミリアンと駆け落ちした。

未来へマキシミリアンはセレスティーヌを連れて戻り、エルフ族の女性と人間のマキシミリアンとのあいだに、奇跡的にミレイユという娘が産まれた。

 この世界のエルフ族は人間と交わっても子供ができないのが、エルフ族の常識だった。


 エルフ族を盟主として、神聖教団の布教が行われている国々が大同盟を締結し、これがのちにエルフェン帝国となる。


6/エルフェン帝国の時代


 エルフェン帝国が成立した時代に、神聖教団の教義に疑問を持った学者ファウストが、ゼルキス王国から信者を連れ出奔。

 蛇神の都を発見し、満月の夜の儀式の大祭を妨害した。

 学者ファウストがターレン王国の初代の王となる。蛇神の都を王都トルネリカと名づけた。

 そして、祟り鎮めの巫女の一族に、子々孫々に渡り、王都を舞踏による儀式で、守護するように命じた。


 エルフェン帝国は、帝都の貴族の議会と東方の執政官と南方の執政官が、それぞれ統治した。

(北方は国らしいものが発展しないまま、統治者がいない地域となっている)


 ターレン王国の14代国王にランベールが戴冠した時期に、エルフの王国から人間の歴史や習慣を学ぶために帝都へ来ていたエリザが、学院で生徒会長をしていた。

(学園もの?)


 バーデルの都のバルテット伯爵とその一族が、反乱容疑でランベール王により捕縛され獄中で病死する。謀殺の噂あり。

 ターレン王国で志願兵を王命にて募集。ゼルキス王国へ遠征軍が出征。

 辺境地帯で怪異発生。遠征軍の半数である先発隊が犠牲となる。


 ターレン王国でバーデルの都のみ奴隷売買を許可する法案が、モルガン男爵により採決される。

 女伯爵としてシャンリーが、商業の都バーデルの統治者となる。


 パルタ事変。宮廷議会の重鎮モルガン男爵とパルタの都の執政官ベルマー男爵が暗殺された。

 

 女伯爵シャンリーが貨幣偽造の容疑で捕縛され、火炙りの刑で処刑される。シャンリーは、肉体を養女にした貴族令嬢エステルと交換して逃亡する。


 ターレン王国で震災発生。

 王都トルネリカは半壊、バーデルの都でも奴隷市場、賭博場、遊郭が倒壊と火災で焼け落ちた。

 

 学院を卒業したエリザが、エルフェン帝国の宰相となる。

 エリザは、エルフ族の神木からあらわれた人間として、聖女様と神聖教団の信者からは崇拝されているからだった。


 呪術師シャンリーが帝都を訪れて、短命の運命にある美少女の令嬢エステルの肉体と宰相エリザの肉体を交換。

 エリザになりすまし、帝国宰相として、恐怖政治を行う。


 ランベール王が、魔族ヴァンパイアロードに覚醒、完全に先代国王ローマンの亡霊の人格に支配される。


 ランベール王が教祖ヴァルハザードの転生者と占術にて察知。神聖教団の幹部である大神官アゼルローゼと神官長アデラが、ランベール王と謁見。

 法務官レギーネと手を組み、国民が王とヴァンピールの貴族に血を捧げ、統治される国家にする計画を立案する。


 ターレン王国の地方伯爵たちの反乱発生。

 同時に、神聖騎士団がヴァンパイアロードの討伐に向かう。


7/世界の滅亡


 女神の化身であった僧侶リーナが、魔獣の女王ラミアとして、蛇神の夢幻の領域から出現。


 この魔獣の女王ラミア大虐殺により、聖戦シャングリ・ラの世界は、蛇神ナーガのいる夢幻の領域化が進み消失する。



※エルフェン帝国の時代と世界の滅亡の歴史は、ゲーム版の配信終了につき、イメージ画のラフスケッチのみ。


タイトル/聖ミレイユの殉教



 

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