間章/devenir(デヴニール)=生成変化

聖戦シャングリ・ラ設定資料/part1

※聖戦シャングリ・ラのノベライズを行った作家の森山猫氏の創作ノートより抜粋


・エルフェン帝国

 大陸中央の平原地域、北方の荒地と山岳地域、東方の大河バールから東の海までの地域、南方の大砂漠と南の海までの地域。エルフ族の王国を盟主とした大同盟後に帝国として統一された。


・帝都

 別名、月の雫の花の都。

 エルフェン帝国の中心地。

 王宮、商工ギルド、冒険者ギルド、神聖教団の教会、酒場「三日月と薔薇亭」などの施設がある。

 統治者は、エルフ族のエルネスティーヌ女王陛下。


・古都ハユウ

 大陸北方の大山脈の中腹にある石造りの古き都。神聖教団の総本部。


・ルヒャンの街

 大陸の北方の荒地にある街。

獣人族の街と呼ばれ、人間は訪れると、かなり目立つほど。

 ドワーフ族の最後の末裔である乙女の細工師ロエルと、弟子の青年セストの工房と店がある。

(店名は「ロエルの店」である)


・シャーアンの都

 大山脈を水脈とする大河バールを境とした大陸の東方の中心地。

 別名、船乗りたちの都。東の海の港となっている。

 大陸東方の太守はエルヴィス提督(三十代前半の色男。若旦那とも船乗りたちから呼ばれている)

 人魚の女性たちが人間の男性に惚れて、魔法で人に姿を変えて婚姻して暮らし、魔法技術を教えたという伝説がある。


・クフサールの都

 大陸南方の大砂漠の中にあるオアシスの都。大陸南方の中心地。

 千年王朝や神聖教団が成立するよりも前の時代には、砂漠はもっと小さく、豊かな大地で平原や森があった。その時代にあった太陽と火を崇拝するバモス神殿の神の都は、砂に埋もれてしまったが、その上にクフサールの都があるという。

 統治者はシン・リー。

 クフサールでは美しい乙女の姿の大神官として、神都があった時代から君臨している。

(クフサールの都を離れると、人の姿ではなく美しい毛並みの黒猫の姿になってしまう。おしゃべりできる猫だと思われることも)


・大樹海と世界樹

 大陸の中心に位置する。世界樹という天に届くような神木が存在し、その周辺は深き森の樹海となっている。

 世界樹を守っているエルフ族の小国が樹海の中にある。

 この世界のエルフ族の男性は絶滅していて、女性のみとなっている。エルフ族が亡くなると、世界樹の洞から生まれ変わりの赤ん坊が出現する。成長過程で前世の記憶の一部を思い出すことがある。

 大樹海と周辺の広範囲には世界樹の力と魔法の結界が形成されているので、容易に近づけば迷わされてしまう。


・ゼルキス王国の王都ハーメルン

 大陸の西域には、二つの国が存在する。

 ゼルキス王国とターレン王国。

 大樹海よりさらに西へ、険しい山地と大湿地を越えて、平原地形になったあたりに、王都ハーメルンがある。

 古都ハユウと同じ石造りの建物が並ぶ。統治者は、白髪と白髭が印象的なレアンドロ王で、温厚な性格。

 神聖教団の女神信仰を、ゼルキス王国は国教としている。

 夜に葉が光る街路樹など、魔法技術の仕掛けがある。

 近隣の村人たちの市場、冒険ギルド(ここが冒険者ギルド発祥の地)、神聖騎士団本部、レアンドロ王の邸宅などの施設がある。


・ニアキス丘陵のダンジョン

 ゼルキス王国とターレン王国のあいだには、丘陵地帯と森林地帯が北側と南側に半々ぐらいの広さである。

 辺境地帯はどちらの国でもない空白地。

 ニアキス丘陵にはダンジョンがある。そして隠しダンジョンにはレアンドロ王の兄のマキシミリアン公爵(見た目はレアンドロ王より若々しく中年の紳士に見える)と公爵婦人のエルフ族の美女セレスティーヌ(エルネスティーヌ女王陛下の姉)が暮らしている。

 このダンジョンにはダンジョンの管理者として、モンスター娘のミミックが管制室に、マキシミリアンが少年の頃に隠しダンジョンを発見した時にはすでにいた。

 他にマキシミリアンが探し出してきた聖遺物から生成したモンスター娘(スライム娘、オーガの女性のオーグレス、アラクネ娘)がダンジョンから外へ出られない制限がかかっていて、隠しダンジョンの住人として暮らしている。


・ニアキス丘陵につながっている森と美しい湖畔の夢幻の領域

 ニアキス丘陵には猪頭の体の大きな獣人モンスターのオーク族がゼルキス王国が建国するより前からいた。

 そこから、夢幻の領域に迷いこんだ四匹(四人?)のオスのはぐれオークたちがいた。

(他のオークたちは土地の祟りによって異形のモンスターとなり、群れの最後のメスのオークは初代の王の英雄ゼルキスと相討ちになって滅びている)

 ダンジョン探索で冒険者の夫を亡くした未亡人のルーシは、優しいオークたちに保護されて、今は一匹(一人?)になったオークの伴侶のように暮らしている。

 オークたちとのあいだに、卵を出産。ガルドという息子がいる。

 オークには、ライオンみたいにリーダーのオスとオスの子が、メスを奪い合わないよう、群れ離れをするという習性がある。青年になったガルドは、故郷の森と美しい湖畔の夢幻の領域から旅立っている。

 細工師ロエルが幼少期に、この領域に迷いこみ、ユニコーンと遭遇。

 ユニコーンに案内され、神隠しで行方不明になりかけたのを救われている。




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