「師匠!これは修行でなく処刑です!」僕がSランクダンジョン配信者に成れたわけ
筋肉カレー
だってお前、才能無いもん
修行初日 死ぬ程辛い修行の始まり
サーベルトライオンというモンスターがいる。地上を
「師匠、なんでモンスターに乗ってるんですか?」
グリフォンライダーとかならわかるけど。邪悪な犬猿雉の3つの面を同時に被ったタンクトップな奇妙な男、要は師匠に質問する。
「君の修行に使うんだよ」
「戦えって言われても勝負になりませんよ」
そんな力は僕にない。
「うん。だから、走って逃げてね」
「いやいやいやいや、車並に速く走るモンスターから、逃げれる訳ありませんよ!」
「大丈夫大丈夫、オレの親友はこんな修行を繰り返して、最終的にはより速いモンスターと並走できた。だから、逝ける逝ける」
その人おかしい!あと発音おかしくね!?
「理想は
使っても無理!持続力的にも強化倍率的にも!あと魔法無しで逃げ切れるその人おかしい!
「じゃあ3秒後にスタートね」
「無理です無理です!」
「3……」
ダッシュ!
「2……」
逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ!!!!!!
「グォオォオオ!!!」
猛獣の鳴き声で振り返るとそこには大きく口を開けたサーベルトライオンが
グシャ!
まだ3秒経ってねー
『生きる〜事が辛くても〜♪
僕らは足掻くんだー♪』
目の前をよぎるは修行前の出来事。きっと走馬灯ってこんなんなんだろうなぁ。あと悲しい曲が流れてる
テケテッケ〜テケテケテッケ〜テン♪
テケテケテッケ〜ンテケテケテケ〜テケン♪
何処からともなく激しく力強い音楽が流れてきた。
『誰かが涙を流さぬように〜♪ナガサヌヨウニ〜♪
汗かき血反吐吐き強くなれ〜♪ツヨクナレ〜♪』
「変な歌が流れてる!」
しかもエコーつき!
「修行のOP曲を作ってみた」
犯人は
「何時作った!?いや、何故作った!?そもそもどうやって流してる!?」
思わず連続で師匠に突っ込む。
「故郷で流行ってた歌だから、打ち込みとかせず生演奏だ。
この前勧められて見たアニメで面白そうなので、つい
流し方は企業秘密だ。資質の問題でお前には無理だから、忘れてくれて構わん」
疑問に丁寧に返してくれてるけど、満喫してるなー!この人、頭の良い天然ボケとちゃうか?見た目は3つ目も変な仮面をした変人なのに。因みにこのやり取りのでも変な曲は止まってない。
「で、Dチューバー用のドローン飛ばして録画してるけど、これ生放送する以外にも個人記録として録画モードもできる。適時、見直すこと。
とりあえず、修行用にあげるから、次回から操作するように」
ブ~ンと周囲を飛行しているドローン4つ
「あの、何故4つも?」
「多方面から見た方がいいからな。当然高性能なやつだ。1秒240コマのやつ。このコマ数だと隙間が気になるが、これより細かい物は売られて無いので仕方がない。業者とコネもないしな」
いやこれ、大企業とかが使う1つウン百万するモデルなんですが。たまに頑張って10万くらいの買ったと報告する個人Dチューバーいるけど、その百倍くらいお金かかってるんですが。『大企業とかは数百万のを複数台使うんだって』て言ってたDチューバーいたから間違いない。あと、240分の1秒未満を把握できる動体視力は化物ですか?
「金は気にしないでいいぞ。難関と言われるダンジョンの最下層まで行って、ボス倒してダンジョンを消したら、ドロップ品でそのくらい余裕で賄えた」
金銭感覚おかしい。あとサラッと過去形で言ってるけど、普通は難関ダンジョンは攻略できない。
「アレで難関扱いだと、魔王城とかここの人類には永遠に無理だろ」
ボソっと飛んでも無いこと言ってます。あと魔王城ってなに?少なくとも新米の冒険者は知らないんだけど。もしかしたら師匠以外に知らないかもしれないけど。
「ともかく、修行にお金は使うものだよ。ケチって効率落とすくらいなら、じゃぶじゃぶ使って最高効率目指さないと。
特にお前は才能ないんだから」
グサッと言葉の刃が急所に刺さる。
「他の人と同程度の努力で同程度成長しても、才能の差で絶対に追いつかない」
グサッグサッ
「加えて成長速度でも負けてるときた」
やめて、僕のHPはもう0よ。
『生きる〜事が辛くても〜♪
僕らは足掻くんだー♪』
何故曲を変えた?
「なら修行の効率を最大限に上げて、なおかつ時間も長くとるしかない。そうじゃないと、同期に追いつくどころか後輩に抜かされる一方だ」
そう言いながらドローンに誓約書を見せる。
『私は弟子として課せられた修行において、死んだとしても責任を追及せず、させない事を誓います
死んだら追及できんやろという突っ込みは置いといて、結構むちゃくちゃな条件付けられてる。あと印には拇印を押した。
「つまり、死ぬくらい辛い修行強度がないと、お前は他の人と同等にすらなれないわけだ」
「はっ!?」
目が覚める。
サーベルトライオンに食い殺される夢を見た気がするけど、きっと気の所為だ。服とかボロボロだけど、気の所為だ。人間死んだらおしまいだから、気の所為だ。
「あまりにも走るのが遅いから、本気でやってないと思ってフライングしちゃった♪」
首を回して後ろを見ると、サーベルトライオンに乗った師匠の姿が
「HP全損直後の数秒なら回復薬でも回復できるんだよ。それ過ぎたら永眠するが」
誓約書の死んだとしてもってそういうことかい!死ぬくらい辛いって本当に死ぬとは思わんわ!
「回復薬も安くないんだから、真面目に修行してね。というわけで再開!」
「うわあぁぁぁぁ!!!!!!!!」
「おっ!良いぞその逃げ足。サーベルトライオン、襲え!」
「グォオォオオ!!!」
この日、数えたくもない程食べられながら、僕は無理やり生き延びさせられていた。
本日の死亡カウンター 32
通算の死亡カウンター 32
『生きる〜事が辛くても〜♪ 僕らは足掻くんだー♪
涙〜すでに枯れ果ててーも♪ 希望無〜くてもー♪』
勝手にエンディング曲作って流さないでください。
本日のリザルト
スピードが上がった
スタミナが大きく上がった
根性が上がった
メンタルが大きく下がった
称号 生死の狭間を揺蕩う者 入手
解説 複数回HPが0になっても生存した者へ与えられる称号。
喜ばしい半面、そこは素直に死んどけ
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