ウィル・オ・ウィスプ。夜闇のなかに光をともし、夜道に迷った者たちを迷わせて、時には沼へと誘いこむ妖精。その正体は、悪行ゆえに天国へゆけず、悪魔にも嫌われたために地獄へすら迎えられない、ウィルという男の魂だとも言われます。孤独で、暗闇にしか居場所のない、どん詰まりの魂は、おなじく、迷った者を暗闇へと、同じ境遇へと巧みに誘う。そんな彼のひとりごと。耳だけでも、傾けてみてはいかがでしょう?
ジャックの話を知っているかい?南瓜のランタンに火を灯し、天国と地獄の間を永遠に行き来する。 そんな男の譚を。この、あまりにも美しい物語りは、闇の中を彷徨う鬼火のようだ。茫と灯っては揺れ、未来永劫を彷徨う。 道に迷う魂への声掛けはとても優しく響く。但し、道先案内はするが行く道筋を示す事はない。彼自身が迷いの中に在るがゆえに。 鬼火の彼は未来永劫を彷徨い続ける。彼の辿る軌跡は幻想の中。そこには達観と諦念とが静かに横たわるだけで。
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