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海の真ん中の落書き島

海の真ん中の落書き島

@watakasann

おすすめレビュー

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★★★
★3
1人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • ikki
    281件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    好奇心

    「裸の箱」は、科学と人間の記憶が交差する、不思議な温度をもった一編でした。宇宙時代という舞台でありながら、登場人物たちの言葉やふるまいにはどこか懐かしさがあり、未来であって未来ではない、そんな感覚に包まれます。

    特に印象に残ったのは、遺品整理という行為に対する研究員たちの姿勢です。表向きは「ちょっとした息抜き」や「研究資金稼ぎ」と語りつつも、その奥にあるのは、過去の人間の残した“痕跡”に対する純粋な敬意や好奇心です。亡くなった科学者の名が刻まれた箱を囲み、談笑しながらもどこか緊張感をまとって作業する様子は、まさに科学という営みの神聖さを物語っているように思えました。

    • 2025年5月19日 19:40