歩道橋で上から降ってきたクラスの4大美少女の1人を助けたら4大美少女に学校生活を助けてもらえるようになった。
@1121uniya
下校中の落下物
学校からの帰り道、歩道橋の階段を登る途中で上から悲鳴のような声が聞こえてきてふと顔を上げた。
女の子が、降ってきた。
それを認識してからは必死だった。咄嗟に受け止めた。受け止めきれなくて一緒に落ちる。なんとか途中で着地しようとして失敗。迫る地面に、左手でどうにか勢いをよわめる。自分の頭と抱えた女の子を守るのに人生で1番必死になった気がする。
気付いたら腕の中から啜り泣く声と全身の激しい痛み。「あぁ、とりあえず2人とも生きてる」という安心感と治療費いくらかかるのかなぁという現実逃避じみたことを考えたのを最後に意識を手放した。
⭐︎
「あっ」
親友の舞ちゃんと一緒のいつもの帰り道。ちょっとした不注意だった。踏み外した勢いで体は宙に浮いて後ろに落ちていた。舞ちゃんが私の名前を叫びながら手を伸ばすけどもう届かない。
死ぬのかな。みんなと行きたいとろや見たいものまだあったな。舞ちゃん目の前でこんなショッキングな事起きちゃってトラウマにならないといいな。落ちてる途中はどこか他人事のように考えていた。
地面に落ちたにしては柔らかい落下の衝撃と自分の下から聞こえてきたうめき声に恐る恐る目を開けた。
地味だけど誰とでも分け隔てなく話せるクラスメイトの藤代くんの苦痛に歪んだ顔と変な方向に曲がった左腕が目に入った。
「あぁ…いやっ…!」
自分の不注意のせいで同級生に大怪我を負わせてしまった。死んじゃうかもしれない。そんな罪悪感でいっぱいになって、私は泣きながら謝ることしかできなかった。
⭐︎
いやー、意外と人間死なないもんだね。人2人分の体重が乗った状態で落ちたからワンチャン死ぬかなとか、良くてどっか後遺症残るかなとか思ってたけど片足片腕の骨折で済んだならまぁ儲けものでしょ。頭も脊椎も特に異常なしだったし良かった良かった。母さんたちも目が覚めたあとすぐきてくれて、無茶するなと言いつつも人助けをしたことを褒めてくれて少し嬉しかった。
そして今日、入院から5日目、目が覚めてから2日目にクラスメイトである姫野美桜さんが幼馴染の
「足に打ち身があるけど他に大きな怪我は無かったわ。あなたが守ってくれなかったら今頃美桜は…私は…」ってすごい思い詰めた顔した姫廻さんが泣いて話せない姫野さんに代わって教えてくれた。空気が重くて乾いた笑いが出そうだったわ。受け止めきれなかった俺も悪いんだしあんま気にしないでほしい。最後には泣き笑いだけど表情が明るくなって「また学校で」って言ってくれたし、姫廻さんも柔らかい表情になってたし引きずらなさそうだしこれで一安心だな。
……明日やる手術バレるとめんどくさいことになりそうだから絶対学校じゃ隠さないとダメそうだなこれ。
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