いけいけ勇者様36
最上司叉
第1話
久しぶりに魔王と魔物退治にきていた。
「こうして魔王と魔物退治にくるの久しぶりだな」
「…」
魔王は何も答えない。
「魔王?」
「…」
「怒ってるのか?」
「…ううん、悲しいだけ」
「すまない」
「謝って欲しいんじゃない」
「じゃぁどうすれば?」
「ギギャー」
とそこへ魔物の叫び声が聞こえてきた。
「あっちか!」
「うん」
俺と魔王は走り出した。
「あら?邪魔が入ったわね」
「!!」
そこで目にしたのは魔物を喰らう女の姿だ。
「…なんだ?」
「分からないけど気をつけて!」
「あぁ!!」
そこへ女の攻撃が飛んできた。
俺と魔王は間一髪で避けた。
攻撃を受けた地面を見ると深くエグれていた。
コイツはヤバい相手だと感が訴える。
「魔王イケるか?」
「分からない」
「そうか…」
「なにコソコソ話してるんだい!!」
また攻撃が飛んできた。
【カキーン】
俺は女の爪を剣で受け止める。
女は攻撃を飛ばしたあと俺目掛けて突っ込んできたのだ。
「へぇー、なかなかやるじゃないか」
「褒めてくれてありがとう!!」
言いながら女を切りにかかる。
女は一瞬で消えて俺の背後に周り首に爪をあてていた。
「…!!」
魔王の攻撃が女目掛けて襲いかかってくる。
女は一瞬消え距離をとっていた。
「早いな…」
「…うん」
「少し分が悪いわ、また会いましょう」
そう言うと女は消えていた。
俺はその場に座り込んでしまった。
あの女は今まで出会ったどの敵よりも強い。
俺と魔王でも勝てるか分からない相手だ。
「どうする?」
俺は魔王に聞いた。
「分からない、あんな強い相手見たことない」
そこへドラゴンの女がやってきた。
「お主らよく無事じゃったのう」
「あの女のこと知ってるのか!!」
「知ってるもなにも特別レアな賞金首じゃ」
「!!」
「厄介なのに目をつけられたのう」
ドラゴンの女は言いながら笑っている。
「笑い事じゃない!!」
「でもあやつも万全では無かったみたいだしのう」
「アレでそうなのか?!」
「まぁ頑張ることじゃ」
俺は力が抜けた。
あんなバケモノ相手に勝つことができるんだろうか?
「大丈夫、1人じゃないから」
「魔王、そうだな」
「皆で力を合わせて勝とう」
「あぁそうだな」
そして俺と魔王は家に帰ってきた。
そして盗人と魔法使いと魔王の婚約者にあの特別レアな賞金首のことを話した。
盗人と魔法使いは足でまといになるからと戦いには行かないと言った。
魔王はそんなことはないと言ったが2人の決意は固かった。
ドラゴンの女と魔王の婚約者は戦いについてきてくれると言った。
正直勝てるか分からない戦いが始まろうとしていた。
女は泣きながら無事に皆で帰ってきてくださいねと言った。
そして皆で準備を整えたあと俺たちは眠りについた。
翌日の決戦に向けて。
いけいけ勇者様36 最上司叉 @moemee
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