変な口コミいらっしゃい!うわ~、ダメージ1が1000回?

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 ダメージ1でも、ボッコボコ!「冒険(クエスト)」でも「アレ選び」でも、「口コミ」は大切です!なぜなら~

   (いみエモ話)

 意味がわかると、エモイ話。

 あなたは、この話の意味がわかりますか?

  ☆

世の中には、変な口コミがある。

 ネット系で、多いかな。

 「あの店が出すかき氷は、冷たい」

 何それ。

 かき氷は、フツー冷たいぞ。

 「俺も、その店知ってる」

 「その店、犬を飼っているんだよな」

 そういうの、いらない。

 そんな口コミも、役に立つときがある。

 家電選びなどでは、マストに近い?

 話しあう、買い物客たち。

 「この家電、口コミ良かったよな?」

 「機能的に?」

 「コスパは?」

 「タイパは?」

 「消費電力は?」

 「あー、エネパ的にな~」

 ここで意外と頼りになるのが、苦情などの低評価クチコミ。

 「今日、これ買ってさ」

 「?」

 「この値段なら、この苦情通りになっても納得できそう?」

 「そうか。この低評価口コミなら迷うよな~」

 「もう少し、考えよう」

 「だな」

 苦情は、物事を決める判断材料にもなるんだ。

 舞台は変わって、異世界。

 異世界ネットで、いくつかクエスト口コミが発見された。

 「あのダンジョン、何?」

 「弱いスライムばかり」

 「星ゼロで」

 「あなどるな」

 ダンジョン評価には、本当に星なし。

 口コミを見た冒険者の男は、残念顔。

 書き込みに、続きはない。

 「続きを書くほどのダンジョンでも、ないのか?なのに、あなどるな?」

 気になり、口コミダンジョンに入る。

 「ここのどこが、あなどるな?」

 天井の高い、岩ゴツゴツ広間にきた。

 「あ!」

 そこで彼は、スマホを握りしめて倒れていた 3人の冒険者を発見。

 「死んでいるのか?まさか、こいつらが、あの口コミの投稿者?」

 と、スライムたちが襲ってきた。

 広間の天井を、ねぐらにしていたか。

 が、彼は余裕。

 「弱いスライムばかり」

 口コミの通り。

 「ぷにゅん、ぷにゅん!」

 スライムたちが、体当たり攻撃。

 彼へのダメージは、数字でいえば「 1」だろう。

 「こいつら、弱…げ…」

 彼の顔が、青ざめていく。

 「あなどるな」

 その口コミも、本当だった。


   (この話の意味)

弱いスライムが、彼に体当たり!

 ダメージは少ない。

 けどさ…。

 「ダメージ 1」攻撃しかできないスライムが、「 1,000匹も」襲ってきたんだぞ!

 「あなどるなは、そういう意味だったのか…」

 冒険でも、口コミは大切です。

 エモいなあ。

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