伝奇バトルものです。ちょっとだけ少女漫画風? 主人公の高校生が、いきなり妖怪に襲われ、「お前は鬼だ」と言われるという、序盤から加速度全開な展開です。第14話まで読みました。
主人公である宗一郎の一人称で書かれています。一人称の物語というのはなかなか難しいもので、変な書き方をしてしまうと、途中で付き合いきれなくなることもあるのですが、等身大の普通の高校生らしさがしっかり出ており、物語への没入感を高めてくれていたように思います。
味方の妖たちが、絵はないのですが「少女漫画に出てくるイケメン長身のヒーローなのでは」と、絵を想像しながら読みました(笑)。台詞だけでも、そう思わせてくれる雰囲気があります。ただ主な登場人物が全員男性なので、一人女性がいればバランスが良いのでは、と思いました。第1章以降は登場するのでしょうか。
台詞と地の文の配分がちょうどよく、文章そのものもリズミカルで、伝奇にありがちなとっつきにくさもありません。伝奇が苦手な人でも楽しめると思いますし、「格好良い男たちが絡むアクションものを読みたい」という方には、お薦めの一作です。