NEW!!!!!!
「ゾティーク幻妖怪異譚」について
クラーク・アシュトン・スミスが書いた短編のうち、ゾティークという未来の大陸を描いたものが集められた短編集です。東京創元社から発売されました。
地球最後にして唯一の大陸であるゾティーク。腐ったリンゴのような太陽が照らす大陸には魔術や神々といった怪しげなものがはびこっており、
そんな終末を舞台として、おどろおどろしくも美しい物語が紡がれていくのです。神々であったり、バケモノであったり、魔術であったり……。このストーリーラインに関しては、ホラーのありふれたものだと思います。
でも、出てくるバケモノや、ゾティークという世界の描写だったり、魔術だったりが、幻想的かつ独創的なのです。その点において、他の
クトゥルフ神話的に関係しているのは「死体安置所の神」です。ここには
クトゥルフ神話に関わるのはこの作品だけなんですけど、そのほかの作品も面白いのでぜひ。暗くジメジメした話だけではなくコミカルな話だったり、恋愛めいた幽霊話もあったりして、幅が広くて楽しめます。
ただ、手に入りにくいのが難点です。絶版状態ですので、図書館にあったら読んでみてください。
ちなみに、アトリエサードが出しているスミスの短編集にはこの「死体安置所の神」は収録されていませんのでご注意ください。この作者の短編集は他に2冊あるのですが、ほかにも収録されていないものがあって、残念だったり。でも出してくれただけでありがたいような複雑な気分。
ようこそ、クトゥルフの世界へ! 藤原くう @erevestakiba
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ようこそ、クトゥルフの世界へ!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます