二◯二四年 十一月
郷愁のうえに咲きたり花八手
茸飯薄ら薄らぐ
紙箱へ消しゴムの滓赤まんま
柿簾かぞえかぞえの回り道
冬の雨てるてる坊主とててつなぎ
背蒲団父のお腹も積み重ね
貧血も知らぬ色する実南天
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