第18話 弁護士の先生とのやりとり 前編
時間が来た。
「顧問弁護士の四欄です。
今回、社長より依頼があって連絡しました。
会社の代理人という立場になります」
「はい。
今回のお電話は、私が提出した解決金の支払いについての回答で良かったですか」
「そうですね。
今回の件は、ハラスメントとして認められないという結論になります」
「そうですか。
いろいろ質問させて頂きます。
まず、書類は確認されているという事で良いでしょうか」
「はい。確認させて頂いております」
「そうですか。
この文書の期限は、いつになっていますか?」
「先月末になっています」
「なぜ、期限を超えて連絡されたのですか?」
「申し訳ございません。
期限を超えてから依頼が来たので、超えた理由は解りかねます」
「そうですか。
今回の期限は、十分な時間があったはずです。
一般的に短すぎると判断できますか?」
「一般的に考えるのであれば、短すぎるという判断にはならないと思います」
「普通に考えておかしいですよね。
続けて確認させて頂きます。
ハラスメントとして認定できないと伺っています。
私が同様の行為をしても問題ないという事ですよね」
「いえ、そういう訳では・・・。
ハラスメントとして認定できないだけで、問題ない行為ではないという訳ではありません」
「それは、矛盾していますよね」
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