第8話

8話


大魔王様の朝は遅い。

8時と10時に目覚めて水を飲み、二度寝三度寝をかまして12時に完全起床だ。


起きて諸々済ませたら、まずはお昼ご飯の用意。

大抵は目玉焼きとトースト、そしてベーコンを黒胡椒で食べるのだが、今日はとりむねが微妙に余っていたので、照り焼き風チキンとたまごのサンドイッチにした。


朝食後、優雅にコーヒータイムを済ませ、ある程度の家事も済ませたら、買い物の時間だ。

そろそろタイムセールがはじまる時間。今日の晩御飯が、ここで決まる。ちなみに大魔王様は買い物しながら献立を決めるタイプ、寧は献立を決めてから買い物をするタイプだ。


紫外線を8割カットする反射魔法、普通の人間に見えるようになる認識阻害魔法、皮膚に触れる空気を冷やす冷却魔法、歩くのがダルいので浮遊魔法、を並行発動し、外出の準備はよし。

いざ、外へ。


「あああああっついのお!!冷却魔法ガンガンついとるが!?狂っとるのか日本の夏!!」


冷却魔法、はやく応用して日本の夏に勝てるようにしないとな、とおもう大魔王様だった。

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