第3話

3話


「帰ったぞ〜!おらんか」


自宅に帰ってきた大魔王様。ちなみに大魔王様は居候です。認識をちょろまかす魔法は使えても、契約書などをちょろまかすのは面倒くさいので。さすが情報化社会、大魔王様も諦める煩雑さ。

さて、居候させてくれている女の子の事は、いずれ紹介するとして。


「ふぃ〜、手洗いうがい、それから片付け……ああ、洗濯機も回さんといかんな。風呂の掃除は……ワシか当番は」


魔法を使いつつも家事をこなしていく大魔王様。

元々魔界でもひとりで全部をこなしていたし、当然知力も高いので、機械の使い方もお手の物です。


「メシは当番じゃなかったんじゃよな、今日は。あやつの事じゃから今日もカレーかシチューじゃろうて。カレーなら唐揚げ乗せて食うたろ」


「…………あっ」


「アイス!!あっあっあっ!!アイス忘れ……」


「…………溶けとる」


「寝よう」


大魔王様、ふて寝をかまします。

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