第11話 自己紹介1年生の部②

「中野颯太です。

趣味はアニメを見ることです。

目標は少しでも上の大会に出場することです。

質問は速くなるにはどうしたらいいですか?僕は中学で陸上をやっていたわけではなくて、学校選抜で選ばれて駅伝を走ったら声をかけられてきたのですが、野球はうまくなりたいなら練習をどんどんとしなさい。と言われたけど、どうもさっきの話を聞いていると違う気がしてきて……」


中野君は少し困った顔をしながら言った。監督はしばらく考えた後に


「壮真、代表で答えろ!」


と言った。沢井先輩は立ち上がるとしばらく考えてから


「僕は全員抜くつもりで毎日走って速くなった。」


そういうと再び考え込み始めた。そして、しばらくすると何かに納得した顔をして


「速くなりたいなら、負けることがおかしいと思ったらいい。」


といい、席に座った。監督を含め、先輩たちはどこか納得した雰囲気でいたけど、1年生は分からないという顔をしている子と納得している子の2パターンに分かれた。


「まあ、そうやな。まずは気持ちで負けるな。そして、技術的なところは追々指導していくから、それを聞いていって。あと、何か分からなかったりしたら、先輩達でも僕ら先生たちにでも聞きにおいで、きっと相談にみんなのってくれるから。」

「はい。分かりました。ありがとうございます。」


監督は中野君がにこやかな顔になったのを見て1度大きく頷くと次にいくようにと指示を出した。


「久保田一輝です。

趣味は料理です。

目標は速く走ることです。

質問は、どうしたら道に迷わなくなりますか?

僕は走るのが好きで遠くまで走りに行くのですが、よく迷って帰れなくなるんです。」


久保田くんは最後の方は小声になっていた。周りの人の顔を見ると一部の女子がうなずいていた。



「近本拓です。

趣味は犬や猫と触れ合うことです。

目標はケガをしないことです。

質問はケガをしないためにしていることは何ですか?」


監督は近本君の質問を聞き、先輩たちの顔をぐるりと見ると


「かずき、代表で答えろ!」


と言った。谷先輩はその場で立ち上がると


「まずは無茶はしないこと。もし、無茶をしたときはしっかりとケアをすることかな。」


と言った。それを聞いて近本君は立ち上がって


「はい。ありがとうございます。」


と元気よく答えた。


「はい、次!」

「坂本成海です。

趣味はサイクリングです。

目標はリレーメンバーに選ばれることです。

質問は…………」


その後も自己紹介と質問、そして先輩たちが答えるというのが1時間ほど行われた。


「さて、これで自己紹介は終わったし、今日のところはこれで解散!

あ、明日は練習は休みだからな!間違って来るなよ!来てもいないからな!」


監督の声を合図に大森部長が号令をかけて、挨拶をして解散になった。

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