概要
ざぁこざぁこ♡
誰よりも魔法に愛されながらも、賢者になることを諦めた三十歳の落ちこぼれ魔法使い・アイク。
かつて魔術学院で『歴代最高の天才』と称された彼は、今では早朝の仕事を終え、公園でぼんやりと時間を潰すだけの日々を送っている。魔法の許可証も持たず、魔法を使うことすら避ける彼の毎日は、空っぽで退屈そのものだった。
その理由は、過去にある。
聖王国で密かに行われていた禁忌の儀式。
『赤月召喚』
それに反対した両親を目の前で失った。神聖城を覆う結界によって抗う魔法を封じられ、何一つ守れなかった。
『どれだけ多くの魔法が使えたとしても、大切な者を守れなければ意味がない』
と、至極当たり前なことを傷として心に抱えながら生きてきた。
そんなアイクの前に現れたのが、異世界から召喚された黒髪の少