ピアノが始まるまで話をしよう
その後すぐに授業が始まったことで一度LIMEの会話が終わる。
「しょうきさんってバイトしてる?」
「やってないんよねーやらなきゃとは思ってるんだけど」
「ほうほう何やりたいとかは?」
「飲食は闇しったら外食できなくなりそうだから無理で、販売やってみたいな」
「なるほど
外食行かなくなればお金浮くって考えかたあるよ?」
いやいやいやいや
「じゃああやなさん外食一切なしで過ごせる?
知ってても行かなきゃいけないときはあるんだよ…」
「なるほど…たしかに」
「ね?
やっと1週間終わったね〜
あ、ピアノがあったわ」
「おー頑張って
何時から?」
「5:30ごろからだね」
今が4:30なので後一時間ほどある
「なーほど
じゃあまだ話せるね」
ま、まあピアノの練習はしなきゃだけどね?
「そうねー何話す?」
「んーしょうきさんの黒歴史」
「黒歴史!?
黒歴史かぁ……性癖歪ませたこと以外に?」
「うんうん」
あっ、
「先月末のピアノの発表会で前回の発表会の曲弾いて焦ったこととか」
今回の発表会で弾こうとしていた曲はオペラ座の怪人のオーヴァーチュアという曲で仮面とマントをつけていた…その状態でガチガチのクラシックを弾き、途中で気づいて観客に指を上げてもう一回って言って弾き直しをしたんだった。
「わぁ何とかなったの?」
「ぎりぎり?w
中学の時も合唱コンクールで一回曲飛んでアカペラで歌わせたりとかもあったな
まぁ次の年はオーディションの時点で全部曲完成させてから行ったらオーディション落ちたもう一人の女の子に泣かれたこともあったくらい?」
「あ、、、」
「その年はちゃんとやりきりましたけどね??」
「おー素晴らしい」
「次はあやなの黒歴史聞かせて
あ、話したく無かったら話さなくていいからね?」
「あやなの?
うーん振られたことかなぁ」
だいっじょうぶかこれ?
「嫌ならいいからね??」
「ありがと笑」
「それでもいいなら聞く」
「聞くほどのものじゃないけど
うーんあやなさ
めっちゃ一途なの
んで振られてからも3年間ずっと好きだったくらい」
「すご」
「振られる時みんなの前で振られたのにね」
んん?????
「んん??」
「んで、その1週間後に
目の前で他の女の子に告白してるの目撃した」
………いや、おっも
「…」
「えへ
黒歴史、真っ黒」
「いや、真っ黒じゃなくて真っ青だよ
てかわざわざみんなの前で振るって何やってること最低でしょ」
「しかもさ、手紙で告白したんだけどさ、その手紙友達にめっちゃ渡ってたらしい」
いや、笑えねぇよ
「やってることヤバすぎ
ピアノ弾いてらんないって
一途かぁ」
「えぇ?
小1で好きだった人は6年間ずっと好きだった。」
「僕は小学生の頃小2から好きな人がいたんだけど、中学入ってクラス決まってそれまで一回も同じクラスにならなくって
「あぁ、この人とは縁がないんだな」ってなって諦めたわw」
「すご、ドライだなぁ
そのくらいの方がいいんだろうけどね」
「いや、そもそもね一切同じクラスになったことないのに6年くらい好きだったのがよくわかんなくない?w」
「確かに!一目惚れ?」
「わかんない
今となっては忘れちゃった。
流石に中2まで一切同じクラスにならなかったら諦めつくよねw」
「確かに」
「小6から中2まで全然関わりなかったのに好きって変な人じゃん?」
「可愛かった?」
「そうね
あとハキハキしてた子だった印象」
「なるほどね」
そろそろ5:30だ…
「ピアノ始まっちゃうからまた後で〜」
「ん、頑張って〜」
さてと、ピアノやりながら話のネタ考えないとな
彼女でもない女の子と、キスをした。 @farna
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