door
遠藤みりん
第1話 door
コン……コン……コン……
ノックの音だ。こんな時間に来客だろうか?扉の前で声を掛ける。
「どなたでしょうか?」
「母さんよ、いつまで貴方は眠っているの?」
母さんか……眠っている?一体何を言っているんだ?
「今開けるよ」
返事が無い。ドアスコープを覗いてみる。誰もいない。おかしいな……
コン……コン……コン……
ノックの音だ。今日は雨こんな天気に来客だろうか?扉の前で声を掛ける。
「どなたでしょうか?」
「私だよ。お願いだから帰ってきて」
恋人だ。此処は君の家でもある好きに入ってくれば良いのに。
「今開けるよ」
返事が無い。ドアスコープを覗いてみる。
誰もいない。おかしいな……
コン……コン……コン……
ノックの音だ。次は一体誰だろう?扉の前で声を掛ける。
「どなたでしょうか?」
「こんな事になるなんて……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい」
誰だろう?謝ってばかりで話にならない。
「今開けます」
声を掛けると静まり返る。ドアスコープを覗いてみる。誰もいない。おかしいな。
コン……コン……コン……
ノックの音だ。今度はとても不器用な叩き方。扉の前で声を掛ける。
「どなたでしょうか?」
「ニャー」
飼い猫だ。外はとても強い雨。今すぐ扉を開けないと。
僕はドアノブに手を掛け静かに扉を開いた。
目を覚ますと病室のベットに横たわっていた。
身体中にチューブが絡まり全身に痛みが走る。
僕は夢を見ていたのか?
コン……コン……コン……
ノックの音だ……
「まだ続いてるんだ……」
僕はゆっくり目を閉じた。
door 遠藤みりん @endomirin
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