第13話 葛藤
Petさんに治療の為ゲームをやめようと思う事を話した。
「止める必要なんてないですよ」 「このままで、のんびりできる時にポチポチで」
「ほんとに厳しくなったら、その時に考えてみませんか」
ありがとうございます。
たかがゲームなんだけど…… 大切な場所になっていた。
じゅんあたしはどうしたらいいんだろう
じゅんにさよならを言おうと思っていた。
頭の中も心もどうにもならないくらいボロボロだつた。
考えたくないのに死神は夜だけでなく所かまわず話しかけるようになった。
「残念だな もう少しで おしまいだぞ」
「年が離れてるだけじやない永遠に離れるんだ」
死が直ぐ後ろにいて真っ黒な穴へ引きずり込もうとしてるようだった。
死神が笑う‥……
じゅんにさよならしようと思うだけで胸がキュ-------------------って
締め付けられる。
涙がこれでもかつて溢れてくる…
車を脇へ止める。声を出して泣きじやくった。
「なんで なんで なんで」
あたしが何かしたの? 変な物でも食べたか? 前世でやらかしてた?
あたしそんなに悪い事したの?
じゅん じゅん じゆん‥‥‥
泣いて 泣いて 泣いて 疲れ果てたあたしは
寝静まった夜遅く じゆんにメールを送った
今までとは全然違う‥‥‥ ほんとの「さよなら」を言ったんだ
明日から
「おはよう」って言つてもらえなくなる
もう一緒に笑う事もない
キスも愛してもらう事も‥……
あたしは手放してしまった‥……
優しい手を……
あたたかい腕の中
居心地の良い場所を…
愛しい人を……
ひたすらゲームを開かないようにしていた。
日増しにじゅんに逢いたい病が大きくなって 心がはちきれそうだった。
一週間………
たった一週間だった。
じゅん ごめんなさい……… え~~~ん 子供みたいに泣いていた
じゅんも泣いている「あほ あほ あほ あほ あほ あほしずか」
「二人なら嬉しいことは倍楽しくて 辛いことは半分にできるでしよ」うんうん……
「一緒に頑張ろう」
顔が見えなくてよかつた グシヤグシャだったから‥‥
涙も鼻水も…… 顔はグシヤグシャに濡れてた‥‥
じゅんと抱き合い愛し合った……
ごめんなさい じゅん
あたしこんなんなのにじゅんの傍にいたい
もう少しだけ もう少しだけ……
あたしは自分の欲望だけの最低の奴になっていた……
死神がばかな奴だと笑った気がした。
でもじゅんへの想いは断ち切れなくて
別ないを……じゅんと一緒を選んでしまった。
必ず訪れるその日まで…… なるべく長く
じゅんあなたとここで過ごしていたい
できるなら奇跡が起きてくれたら
君の元にクルマ走らせ逢いに行くのに……
あきれるくらい何度も愛し合って抱き合って……
必ず訪れるその日をかき消して
あたしはじゅんと一緒にいれる時間
ただじゅんを想い
じゅんと笑い合い愛し合いたいと……
何度もくる痛みと倦怠感をじゅん君の言葉に和らげてもらっていたんだよ
「じゆんが一番の薬」
「じゆんといる時あたし超元気」
「じゆん じゅんと出逢えて好きになってもらえて、あたしラッキーガールだな」
「しずか それ俺がだよ」
「いてくれて ありがとう」ギュッ~~~
あたしこそ ありがとうだよ じゅん…
なのに‥
優しく抱き寄せじゆんがあたしを包んでくれる‥
「あのまま終わりにするつもりだったの?」
「俺移住しようと思ってた」
「しずか俺 移住してたら どうした?」
「あちこちの国探しつづけたかな…」 「見つからないか‥‥」
「リアルに週末こっそり海へじゆんを探しに行ったかも」
「そういう時どうするのがいいと思う?」
「ここにいるのが一番なんだよ そうでしよ」
「うん…… 」
じゅんの言葉に素直にうなずく
いつもじゆんと何かあると最後はあたしが「うん…」って言うんだ
ここにいれば じゆんがまた あたしをすぐ見つけてくれるって事だよね
涙がぽろぽろと零れる
あたしは弱すぎた……
いつからこんなに弱くなったんだろう
あんなに強く生きてきたのに一人でも大丈夫でいたのに…
じゅん じゆんの傍を離れられなくて
いつかそう遠くない日 君の前からいなくなるのに
あなたを傷つけるとわかっているのに
どうしようもなく どうしてもじゆん君を離せなかった
あたしのエゴ…
なんで なんでなんでなんだろう
考える事をしたくないのに 頭の中は答えの出ないことがひたすら
グルグルと渦をまいてるかのように回り続けていた
ただじゅんとの恋を続けたいと
それだけなのに
あは……… よく言うよね恋愛は障害が有るほど燃えるって
普通の出逢いだったら こんなにも愛しいと思ったのだろうか
じゅん君に逢えないからこそ こんなにも切なく強く求めてしまうのか
きっと最後の恋だからこそ離すことができないのか
自問自答はたくさんあるのに何一つ答えはなかった
解ってるのは じゆん君が愛しいって 事だけ
あたしはそれで充分なのかもって……
誰よりも大切に思うじゆんをあたしが傷つけるのだと
傷つけてしまうとわかっているのに傍にいることが苦しいのに
なのに どうしてだろう
何度も何度もじゆん君に今日も新たな恋をしてしまう
【レオ(じゅん)】
back ○○○○ ハッピー○○○が流れ
読み返すたび しずか すげーて
なんかなぁー
本日 30うー歳 誕生日
しずかのこと 喋れる人もなく
日々が流れかぁ
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