第3話 二人の距離感

 4月14日、金曜日の放課後。

 

 今日はいよいよ入部届を提出する日だ。

 音楽室は合奏隊形ではなく、授業用の配置のままの机と椅子に、1年生だけが着席していた。2、3年生は既に各教室でパート練習を始めている。


「それでは、入部届を集めるので、届け出用紙を後ろの人から前に送ってください」


 部長の友梨ゆり先輩が、相変わらずの凛とした声でアナウンスする。届け出用紙の回収を副部長の横山香苗かなえ先輩と岡本和哉かずや先輩が行っているタイミングで、顧問の山本幸一こういち先生と副顧問の萩原未来みく先生が音楽室に入ってきた。


 山本先生は着席している1年生を見渡す。

「お、たくさん来たね」


 ほどなくして届け出用紙の回収が終わった。


「先生方、ご挨拶お願いします」

 友梨先輩に依頼され、山本先生が中央に出る。誠也たち1年生は、緊張した面持ちで山本先生に視線を集中した。


「え~、顧問の山本です。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。そして、吹奏楽部へようこそ。この楽団は、私の音楽が独特なのかもしれませんけど、世間では『光陽サウンド』なんて言われたりもしてます。音楽は日々変化していくものです。今日からみなさんも一緒に、光陽サウンドをアップデートしていきましょう」


「はい!」

 1年生のフレッシュな返事が音楽室に響く。


「それからね。まぁ、教員である私がこういうのもアレなんですけどね。高校生の本分は勉強だけじゃないんです。机にかじりついて必死になって勉強していれば、良いお医者さんになれるでしょうか? 良い弁護士さんになれるでしょうか? 答えはバツです。どんなにAIやロボットが進化しても、人間しか持ち得ないこと。それは豊かな人間性です。では、どうしたら豊かな人間性を育むことができるのか? そのひとつが、仲間と共に何かに没頭する事だと私は思います。それは音楽でもいい。何か他の事でもいい。みなさんは若い。失敗を恐れずに没頭し、最後までやり遂げる。そんな高校生活を送ってください。3年間よろしく!」


「よろしくお願いします!」


 次の萩原先生に交代しようとした山本先生の動きが不意に止まる。


「あれ? どうした?」


 誠也が山本先生の視線の先を追うと、誠也の隣で案の定というべきか、えり子が泣いていた。


「あ、ごめんなさい! 先生の話に感動しちゃいました」

 音楽室が笑いに包まれる。


「参ったなぁ。俺、そんなに良い話してないぞ」

 山本先生はそう笑いながら、萩原先生にバトンタッチした。


「山本先生の感動の挨拶の後でやりにくいんですけど……」

 と苦笑いしながら、萩原先生が中央へ出た。


「改めまして、みなさん、ご入学おめでとうございます。副顧問の萩原です。みなさんは今、期待と若干の不安を抱きながら、ドキドキ、ワクワクしてこの場に座っているんじゃないかと思います。私はこの光陽高校吹奏楽部の卒業生なので、十数年前かな、みなさんと同じ気持ちでここに座ってました。楽器はフルートです。今でもちょくちょく演奏に参加させてもらってますので、3年間共に頑張っていきましょう! よろしくお願いします」


「よろしくお願いします!」

 再び1年生の元気な声が響く。


 この後、山本先生から、来週月曜日の放課後、パート分けとコンクールメンバー選出を兼ねたオーディションが行われること、明日以降、1年生も土日の練習や平日の朝練に参加しても良いが当面は任意であること、とのアナウンスがあったのち、解散。いつも通り、各パートに分かれて練習となった。

 


 夕方。部活が終わり、誠也はえり子といつも通り、帰りの電車に揺られていた。

 高校から見て誠也たちの住む潮騒市は都心方面に位置するため、帰宅ラッシュとは逆方向であることと、高校の最寄り駅が始発駅なので、帰りの電車は確実に座れる。


「ねぇ、片岡。顧問の先生、二人ともいい人そうで良かったね」

 相変わらず、えり子との話題のほとんどは部活の事だ。


「だからって、先生の挨拶中に泣くことはないだろ」

「うじ~」

 えり子は一瞬口を尖らせたかと思うと、今度は切なそうな顔をしてこう言った。


「最近歳のせいか、涙腺が緩くてねぇ」

「いくつだよ!」

「15しゃい!」


 誠也は大袈裟にため息をついた。


「今更可愛く言ってもダメ」


 そんな他愛もない話をしていると、不意にえり子が、

「明日、土曜日だけど、明日も部活行くよね?」

 と、聞いてきた。


「あぁ、もちろんそのつもりだけど」

「じゃぁ、明日は何時集合にする?」


 当たり前のように聞いてくるえり子を、誠也はふと、からかいたくなった。


「誰が、明日もえり子と一緒に行くと言った?」

 誠也はいじわるな顔でそう言ったが、対するえり子は表情一つ変えずに、


「じゃぁ、明日は何時集合にする?」


 と、先ほどと全く同じ仕草でリピートしてきた。


 時間の無駄と察した誠也は、

「明日は午後からって言ってたからなぁ」

 と、言いながら乗換案内アプリで電車の時間を調べ始めた。


「素直に『私と一緒に登校したい』って言えばいいのに」

 その言葉を聞いた誠也は、えり子を睨みながら言った。


「素直に『一人で電車に乗れない』って言えばいいのに」


「にゃー! だって、まだ一週間だよ? そんなにすぐに慣れるわけないじゃん!」

 そう言うと、えり子は急に呆けた顔で呟いた。


「あ、一週間かぁ」

「何が?」

 誠也が首をかしげる


「私と片岡が高校に入学して、今日でちょうど一週間だよ」

「そっかぁ。今日、金曜日だもんな」


 誠也は改めて一週間と言われると、不思議な感じがした。

「なんか俺はもう、一か月くらい経ったように感じるな」

「わかる~! 色んなことがあったもんね」


 この一週間で誠也の生活は一変した。

(本当に密度の濃い時間を過ごしているな)

 改めて誠也はそう感じた。


 ♪  ♪  ♪


 翌日、土曜日。誠也とえり子は午後から高校へ向かった。音楽室では既に先輩たちが音出しをしていた。


「おう、誠也、リコ!」

 音楽室の入り口で、トランペットパート3年、パートリーダーの直樹なおき先輩とすれ違った。


「お疲れさまです!」

 誠也とえり子は元気に挨拶する。


「君たち二人は、今日も来るような気がしてたんだよね」

 直樹先輩は笑顔でそう言った。


 今日は合奏が無いので、音楽室は昨日と同じ、授業スタイルに机が並んでいる。誠也たちは空いている席に着いた。


 集合時間が近づくと満席になり、音楽室の両サイドに立つ先輩も出てきた。誠也が気遣って席を立とうとすると、近くに立っていた男子の先輩に制止された。


「あ、いいの、いいの。座ってて」

「でも……」

 誠也は先輩に譲ろうと、席を立った。


「ありがとう。でも、うちの部、先輩優先とかそういうの無いから。ほら、座って。そろそろ始まるよ」

「あ、すみません」

 誠也が座ると同時に、部長の友梨先輩が前に出た。


「起立!」

 副部長の香苗先輩が号令をかけ、部員一同が起立する。


「礼」

「よろしくお願いします!」

「着席」


 再び部員一同が席に着くと、友梨先輩が今日の流れを指示する。


「今日は最後までパート練習です。午後4時半から反省会を開始するので、遅れずに戻ってきてください」


「はい!」

 約60名以上の生徒が一斉に返事をする様はなかなかの迫力である。


「今日の完全下校は午後5時です。鍵を返すのが遅くなるとヤマセンにも迷惑がかかるので、時間厳守で行動してください」

「はい!」


「それでは、今日も一日頑張りましょう! よろしくお願いします!」

「よろしくお願いします!」


 各部員たちが一斉に動き出す。1年生も各パートちらほらいるようだ。誠也とえり子も楽器を出すため、音楽準備室に向かったが、狭い準備室は先輩らでごった返していたため、落ち着くまで廊下で待つことにした。


「山本先生って、ヤマセンって呼ばれてるんだね」

 えり子はツインテールでまとめられた髪の先を、右手の人差し指でクルクル回しながら言った。

 髪の毛を指でクルクルさせるのはいつものえり子の癖だが、そんなえり子の仕草を見て、誠也は(そういえばえり子、髪伸びたな)などとぼんやり考えていた。


「あぁ。ちなみに萩原先生はミクセンって呼ばれてるらしいぜ」

「みくせんっ! なんか可愛い~!」


 準備室が空いてきた頃合を見計らって、誠也たちは楽器ケースを取り出し、パート練習の教室へ向かった。

 この日トランペットパートで練習に参加した1年生は誠也とえり子のみだった。今のところ各パートとも1年生は基礎練習のみ参加、曲の練習は見学となっていた。


 誠也たちは光陽高校流の基礎練習のメニューを覚えながら練習に励んだ。


 ちなみに、練習メニュー以外にも中学校時代と異なることがいくつもあった。

 例えば、誠也たちの通っていた中学校では、練習に不可欠なメトロノームやチューナーの数が少なく、各パートで争奪戦になっていた。練習開始時にそれらを確保できなければ、他のパートが使い終わるのを待たねばならなかった。

 光陽高校でもメトロノームやチューナーの数が潤沢ではないのだが、その代わりにメトロームやチューナーのアプリをスマホに入れておくよう先輩に勧められた。

 スマホを部活で活用するという発想自体が、校内でスマホの使用を禁じられていた中学時代にはなかったので、新鮮だった。


 この日のパート練習は、各自の音出し、全員での基礎練習、曲の練習の順に進み、あっという間に練習時間が過ぎて行った。

 午後4時半が近づいてきたため、再び楽器ケースを持って音楽室に移動。この日の部活が終わった。

 

 誠也とえり子が校舎を出てバス停に向かうと、見覚えのある女子生徒がバス停に並んでいた。確か、ホルンパートの1年生のはずだ。


 近づくと彼女も誠也たちに気付いた様子で、

「お疲れ様~」

 と、笑顔で話しかけてきた。


「お疲れ! え~と、確かホルンの……」

 誠也がそこまで言うと、

「佐藤奏夏かなです。よろしく!」

 と、笑顔で自己紹介してくれた。


 それに対し、えり子も笑顔で答える。

「私は小寺えり子。リコでいいよ!」

「リコね。じゃ、私も『かな』って呼んで」

「かなちゃん! あと、こっちは、片岡誠也。誠也でいいから」

「だから、なんでいつも俺の分まで、ついでみたいに紹介すんだよ!」

 もはやお決まりと化しつつある誠也の突っ込みに、奏夏も笑う。


「誠也くんね。よろしく!」

「よろしく!」


 ちょうどその時、バスが来て3人は乗り込んだ。

「後ろ空いてる! 並んで座ろ~」

 誠也と奏夏は、えり子に続いて3人仲良くバスの最後尾の座席におさまった。


「かなちゃんって、漢字でどう書くの?」

 えり子は奏夏に興味津々で目を輝かせている。


「『奏でる』に『夏』って書くよ」

 奏夏も柔らかい笑顔で答える。


「ほへ~! 素敵~!」

「そう? 中学校の時は、夏の吹奏楽コンクールに出るために生まれてきた名前のような気がして、嫌だったけどね」

「それ、うける~!」


 誠也はそんな二人のやり取りをほほえましく眺めていた。


「ふたりはトランペットだよね?」

「そだよ」

 誠也が入る間もなく、えり子が答える。


「ペットに直樹先輩っているでしょ? あの先輩と中学校一緒だったんだ」

 これには誠也も驚いた。


「ってゆうことは、奏夏さんも松田七中?」

「そう。あ、『さん』付けじゃなくていいよ。奏夏で」

 そう言って奏夏は誠也に微笑む。


「おっけー。じゃ、奏夏もコンクールで全国行ってるんだ!」

 えり子も目を更に輝かせて「すご~い!」と感嘆する。


「まぁ、私一人の力じゃないけどね」

 奏夏は肩をすくめる。やはり今日部活に来ていた1年生は、皆モチベーションが高いとみて間違いなさそうだ。


「そりゃ、奏夏って名前もプレッシャーに感じるわけだな」

「ホント、それ!」

 そういって3人は笑った。


 そうこうしているうちに、バスは駅に着いた。この駅は2つの路線が乗り入れており、ひとつは地上、もう片方は地下に駅がある。駅の入り口でえり子が奏夏に聞く。


「奏夏ちゃん、電車どっち?」

「私は地下。リコたちは?」

「私たちも地下! じゃ、まだ一緒に話せるね!」


 3人は地下のホームへ降りて行った。ホームにはすでに折り返しの電車が止まっており、3人は空いている車内で横並びに座った。



「初めて見かけたときから思ってたんだけど、リコと誠也くんは付き合ってるの?」


 誠也が突然の奏夏の問いかけに一瞬怯んだ隙に、えり子が例によって、

「うん! やっぱわかる~?」

 と笑顔で答えた。


「そりゃ、わかるよ! だって、すっごい仲良しなんだもん!」

 奏夏も更に笑顔を輝かすが、誠也がそこに水を差す。


「だから、なんでお前はそうやっていつも、息を吐くように嘘をつくんだ?」


 えり子がいたずらっぽい笑顔でペロッと舌を出す。


「え? 違うの?」

 奏夏は困惑している。


「まぁ、同じ中学校だったし、今も同じクラスで、同じ部活の同じパートだから一緒にいることが多いのは認めるけど、えり子と付き合っている覚えはありません!」

 誠也はキッパリと否定した。


「残念でした~!」

 えり子も懲りずにおどけてそう言う。


「そっか、じゃぁ、あれだ。幼馴染で昔から仲が良すぎて、今更付き合うとかそういうんじゃない、って感じ?」

 奏夏は合点がいったような表情でそう話すが、すぐにそれも否定される。


「残念ながら、私たち、それも違うのよね」

 そう答えるえり子に、奏夏はますます困惑する。


「どういうこと?」

 誠也が、やれやれと言わんばかりに話し始める。


「中学2年の秋に、俺が札幌から引っ越してきたのよ」

「そうなんだ! いいね、北海道。憧れる!」

「まぁ、冬は寒くて雪も多いけど、たしかに環境は良かったかな」


「楽器は札幌でもやってたんでしょ?」

「うん。小4からずっとペット。中2の夏、札幌でコンクール出て、そのあと9月の末にこっちに引っ越してきてね。10月から若葉中に転校して、吹奏楽部に入ってえり子に出会ったってわけ」


「なるほど」

 奏夏はようやく理解した様子だった。


「あれ、こいつ……」


 誠也がふと左肩に重みを感じて見てみると、えり子は誠也の肩に寄りかかって、既に小さく寝息を立てていた。


「……寝てる!」


 さっきまで一緒に話していたのにもう寝息を立てているとは、まるで子どものそれである。思いっきりあきれ顔をする誠也だったが、奏夏に、

「リコも疲れてるんだよ。寝かせておいてあげようよ」

 と、優しく言われ、そっとしておくことにした。



「それから、リコと仲良くなったの?」


「そうだね。転校したのが中2の10月だから、ちょうど3年生が引退して、部活では最高学年になるっていうタイミングでしょ? わからないことも多くてね」

「そりゃそうだよね」


「パートリーダーはゆいっていう子がいたんだけど、えり子がこんな性格だから色々と気遣ってくれてね。正直、当時は助かったわ」


「でも、そのあと、同じ高校受験する位、仲良くなったんでしょ?」


 誠也は寄りかかるえり子の頭の位置を直しながら話を続けた。

「いや、それは全くの偶然なんだよね」


「そうなの?」

「あぁ。部活ではすごく世話になったけど、中3の夏のコンクールで部活は引退して。そこからはクラスも違ったから話す機会もなくてね。だから、えり子も光陽高校受験するって知ったのも、今年の1月、受験の直前になってからだもん」

「へぇ~! そんなことってあるんだね」


 奏夏はそう言いながら、えり子の寝顔をちらっと見た後、声を潜めて続けた。


「じゃ、告白はこれからってわけか」


 誠也は一瞬目を見開いたが、すぐにこう続けた。

「どうだかね……」


「なんで? こんなに仲いいのに?」

「うーん、うまく言えないけど、多分えり子も今はそれを望んでないと思う」


「そっか」

 奏夏はこれ以上の詮索は無用と悟ったのか、その後は何も言わなかった。


 少しだけ流れた気まずい沈黙を破ったのは、意外にもえり子だった。


「……はんばーぐ……」


「え?」

 誠也と奏夏は思わず顔を見合わせた。


「今、リコ、ハンバーグって言ったよね? 寝言?」

「そんな、アニメみたいなことってあるか?」


 二人が呆気にとられていると、えり子がモゾモゾと起きだした。


「あれ、私……寝てた?」

「えぇ。人の肩でスヤスヤと」

 呆れ顔でそういう誠也を、奏夏も苦笑いしながら見ていた。


「はぎゃっ!」

 えり子が突然、大きな声をあげる。


「何? 今度はどうした?」

 誠也が面倒くさそうに聞くと、えり子が伏し目がちに言った。


「……ごめん。私、片岡の制服によだれ垂らしちゃってた」


「あ~! ふざけんな! 新品の制服に~!」


 激怒する誠也の制服を、一生懸命ハンカチでふき取るえり子。そんな二人を爆笑しながら見ていた奏夏は、

「じゃ、私はここで乗換だから。またね~」

 と言って、途中の駅で降りて行った。


「片岡、ほんっと、ごめん!」

「お前、ふざけんなよ。どうせ、ハンバーグ食べる夢でも見て、よだれ垂らしてたんだろ?」

「ちがうもん!」

「だって、お前、寝言で『ハンバーグ』って言ってたぞ」


 えり子は大きな瞳を更に大きくして驚いた。


「嘘だ~」

「嘘じゃないって。奏夏も聞いてたぞ」


「そんなはずないよ。だって、私、夢の中でオムライス食べてたんだよ?」


「そこかよ!」

 誠也は俄然疲れを覚え、それ以上怒る気も失せた。


「……ごめん。今度ナポリタンおごるから」

「……いや、ジュース1本でいいよ」

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