数年前に書いてたもの

 最近、自分の中で矛盾する感情とか思考とかでごちゃごちゃになりがちで、それぞれに人格を与えて整理するようにしてる。感情的で熱くなりがちな自分、論理的で冷静な自分、本能的・衝動的な自分、みたいな。水城せとなの「脳内ポイズンベリー」という漫画があって、主人公の脳内に5人の人物がいて会議を開いて主人公の行動を決定していく話なんだけど、そのイメージからきてる。

 私の中の3人はそれぞれ別個独立して存在してるんだけど、冷静な自分は他2人のことを眺めててダメ出ししてる。感情的な自分と衝動的な自分はたまに結託して私に無茶苦茶なことをさせようとしてくる。私と会話が成立するのは冷静な自分しかいない。


 冷静な自分はめちゃめちゃネガティブで冷たい奴。私の自己評価低いのはこいつのせい。自己評価低いのって自虐的な見方してるからかなとも思うけど、客観的立場から冷静な判断をした(つもりになった)うえで自分はこういうやつである、という結論に至ってるので、覆しようがない。あとこいつは感情的な自分を毛嫌いしてて、気持ち悪いとすら思ってる。非論理的で理解不能だと思ってる。


 感情的な自分は、私の言うことも冷静な自分の言うことも聞かなくて勝手に突っ走ってしまうので、我々はあきらめて放置してる。何かあったら真っ先に騒ぐのがこいつ。でそれを受けて冷静な自分が抑えようとすることが多い。が、よく対立してる。


 衝動的な自分は出てくるタイミングそんなないけど、出てきたときの爆発力がえぐい。感情的な自分とリンクしがちなので、落ち込んだらバカ食いするかチャリで車に突っ込もうとしたり、寂しくなったら誰かに抱かれようとする。でも時間がたつといなくなる。


そんな感じで分離させて考えてたら、多少は自分のことが分かりやすくなった。


 冷静な自分の自己評価は大体こんな感じ。

 まあ人としては悪くないよね、初対面の人でも愛想よく話せるし、だいたいのことは一人でできるし、仕事もぼちぼちできるし。たまに間が抜けてるけどね。

 でも他人から恋愛対象として見られるか?って言われると絶対Noだよね。20歳までろくな経験してこなかったもんな。それはお前がデブでブスで芋かったからだし人間的にあかんとこがあるからやで。ろくでもない処女の捨て方して貞操観念バグらしてろくでもない男たちに抱かれて最悪やろ。あと案外重くてめんどくさいとこあるよな。そこは出さんほうがええで。

 

 だから人からの好意を信じられない。冷静な自分がこんなんのどこがいいの?????ってなるし私もなる。なんか騙されてるんじゃないかとか体目当てなんじゃないかとか。体目当てやったらそんでもええねんwinwinやから。自分に人から好かれるほどの価値なんてないと思ってるから、軽率に人に抱かれることができるし。恋愛感情なんていう曖昧で訳の分からないものよりその瞬間の性欲のほうがよっぽど信用できる。信じて裏切られるのがつらいから、いろんな可能性を考慮して疑ってしまうねんて。

 そうやって疑い深くなって予防線張りまくってたら、心に鉄のカーテンができてしまった。恋愛をシャットダウンするカーテン。感情的な自分を閉じ込めておく壁。壁の向こうで感情的な自分が何か言っても、冷静な自分が聞こえないふりして否定する。

 

最後にまっすぐに恋をしたのは大学一年のときですね。あの時はバカで何も知らなくて、だからこそ純粋に自分の気持ちだけで突っ走っていけた。どこでこじれたのかな。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る