44話R18
ウトゥにそれを伝えたくって、言葉を発したいのにキスされる。
触られてないのに、どくどくしだした。
なんで?ってウトゥを見つめたら、金の双眸が優しく細まった。
「これで翔颯は大人だ」
おめでとう、とまたキス。
今度は重ねるだけだった。
ふわっと離れる唇に寂しさを覚えた翔颯は、舌入れる方が好きって自覚した。
「…ハァ…あ、これ、せーつーした、やつぅ?」
だから口を開けて、もっとキスしてってウトゥの頬を両手で挟んで引き寄せた。
ところがぎ握り固めてた両手の平の現状をウトゥが見つけてしまい、そちらにキスしてしまう。
「ああ、そうだ。何も問題なかったであろ?」
爪痕がついた手の平を労るようにキスしながら問われた翔颯は「ぅん…ありがと…うとぅ…でも、口にキスしてー…」出た余韻に浸りながらも、口を付き出し催促した。
右中指の甘皮へ口付けていたウトゥが、ふふって笑ってから翔颯の口元に顔を寄せてくるから、翔颯は、あって口を開けた。
その様子からはもう精通がとか毛がとか、悩みと怯えが吹き飛んでいるようだったから、ウトゥは心の中で安堵した。
そんなウトゥの安堵なんて露知らず、翔颯はキスして欲しいとウトゥを見つめた。
本当に、本当にウトゥの金の双眸は美しい。
何時までも見てられる。
時間潰しにじゃない、時間を費やすに相応しいから。
「…翔颯の虹彩は…愛らしい」
虹彩って何ー?と聞く前に「虹色の瞳…此方だけ、見よ」これの事だよって瞼に口付けされた翔颯は「…ウトゥしかみないよぅ…だからキス、して、ウトゥ…」虹色の眼は嫌いだけど望んでくれるなら見るから、だからキスがしたい。
翔颯から同意を容易く得た杖化け物は、本当に虹色の眼を独占したいのだと瞼に幾度かキスをした。
反射で閉じては開いて自分ばかり見てくれるから、杖化け物は大いに喜んだ。
虹色の眼が語る、いくらでも見つめるから、キスしてウトゥ?
艶然、笑み浮かべ、ウトゥは翔颯の唇を奪った。
翔颯はようやく唇を奪って貰えてご機嫌で、嬉しいからかぱって口を開けて誘う。
これこれはしたない、と窘めつつもウトゥの舌が咥内を愛でる。
翔颯は夢中になってウトゥの首に両腕を回し、もっともっとと唇を押し付けた。
「ンぇ…うと、くすぐったぃ…」
キスの合間にウトゥの指が首筋を辿った。
鎖骨を撫でられた。
胸の先を潰された。
そしてお腹を撫でられて、さきほど出た体液をそこで弄られる。
そこまでは我慢出来たけど、濡れた指が本来毛が生えているべき場所を弄るから、翔颯はぞくぞくして抗議を漏らした。
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