「アレンとリオンの誕生秘話」 そのニ
「パパ!来てくれてアレン、嬉しい!!」
皆様が父に呼ばれている間。
アレフ様は、アレンと一緒に過ごしていた。
アレフ「アレンから来てと呼ばれたら、行かないわけにはね。」
アレフ様がアレンを抱き上げ、ニコニコだ。
そして、耳を澄ますアレフ様。。。
アレフ(いよいよ、話すんだね。。
アレンは、まだいい。。
危険も少ないだろう。 だが、問題はリオンの方だな・・・)
キィーとドアが開く音がすると、
ミナカヌシ様が入って来られた。
アレンとアレフ様にお茶とお菓子なようだ。
アレンは、テーブルにつくと
お茶が入れられるのを待っている。
アレンの横にアレフ様が座り、正面にミナカヌシ様が座る。
美味しそうにお菓子を食べるのを見ながら、ミナカヌシ様がお話をされる。
「アレンの生命の源のお話がなされています。 アレンも知っていますね。」
アレン「うん、知ってるよ。
パパがお部屋の何処かに隠してるって。誰にもナイショだよ。」
アレフ「お部屋って?」
ミナカヌシ「ジャンの父は、アレンの生命の源を誰にもわからないように、部屋の一角をそれようになさっています。
ご自身の生命の源は、宇宙にあるわけですが、アレンにも小さいながらも用意すると。
アレンに必要な要素がそれには詰まっており、必要に応じてアレンに備えさせる為にと・・・」
アレフ様がアレンを見ると、お菓子を、ほおばりながら、
「アレンがね、大きくなる時に使うんだって!、、、美味しいね!パパ!」
アレフ「そうですか・・・」
ミナカヌシ「源と言っても、どのようなものかお解りですか?」
アレフ「父上様の源から想像するしかないわけだけど。。
確か、源にはあらゆる人格や、基質、性質等、一人の命を誕生させる為に必要なものが詰まっていたはず。。
それを考えると・・・
ここにいるアレンとは違う人格のアレンがそこには存在したりするのかな?」
アレンは、黙って聞いている。
ミナカヌシ「アレン。 あなたはその源の自分自身と対面した事があるのでしたね。」
アレン「・・・あるよ。。。」
アレフ「・・・アレン?」
アレン「アレンは、あの源から出て来たんだよ。だから、今ここにいるのがアレン!
でも・・・あっちにいるのも私。。
私と見た感じが違った!
でも・・・私だって。。
大きくなった時の私だって、言ってた。。。」
アレフは驚く
「大きくなったらって、、、今のアレンは、、どうなるんだい?」
アレン「アレンはここにいて、あっちからアレンの中に入るって。
それで来たのがね、、、」
アレフ「りおちゃんって事か・・・」
アレン「うん。。。」
そう、その『お姉さんアレン』こそ、
『初代からのりお』となるわけだ。
アレフ「なるほどねぇ・・・。。」
ミナカヌシ「アレンは、まだ良いと考えています。。問題は・・・」
アレフ「やはり・・・そっちだよねぇ。。。」
アレン「そっちって?なあに?」
アレフ「リオンちゃんっていただろう。」
アレン「リオンちゃん?知ってるよ、、自然の世界で一緒に遊んだもん。 リオンちゃんがどうしたの?」
ミナカヌシ「リオンにも、あるはずです。アレンと同じように。。。」
アレン「えーっ!!ほんと!?」
ミナカヌシ「アレン。 よく聞きなさい。 あなたとリオンは、姉妹のような繋がりがあります。」
アレン「ほ、、ほんと!?」
ミナカヌシ「本当です。アレンの父は、大きな源があるのはわかりますね。」
アレン「うん。。宇宙なんでしょ。」
ミナカヌシ「そうです。
父の源には闇と光もあります。
これもわかりますね。」
アレン「うん。。わかる。。」
ミナカヌシ「闇の方の父がいるのは、知っていますか?」
アレン「闇のパパ?」
ミナカヌシ「そうです。
あなたは光の方の父より誕生しましたが、リオンは、闇の方の父より誕生しています。
闇だろうと、光だろうと同じ父には変わりません。
ですから、あなたとリオンは姉妹となります。」
アレンにとって、初めて明かされたリオンとの繋がりだった。
幼いながらも、ミナカヌシ様からの話を理解するアレンだった。。。
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