おや?……QPの様子が……
「日本を救う!?それってもしかして、僕が未来世界では重要な人物になってたりすごい発明をしたり…」
〖いえ宿主には特に何もありません、しいて言えば私が過去から送られてきた際に発生した稲妻に運悪く当たった一般人です〗
「ちょっと!言い方ぁ!!……じゃあホントに僕は巻き込まれただけなの?」
〖はい、その通りです〗
…分かっていたさ…僕がどノーマルな一般人だって…そうだよ、全くもってのモブだよ…伊達に小学校と中学校であだ名が「モブ」とか「モブッち」とか呼ばれてないよ…
〖さらに伝えるなら、当初の予定では適当な現地野生生物の脳内に入り込みある程度生体マイクロ量子PCの作成を行うことができれば、その生体を材料として独立行動体を作成予定でしたが、宿主の脳に宿ったことで計画が変更になりました、私が友好的なAIでよかったですね〗
「怖いよ!そういうグロいこと言うのやめてくれない!?……じゃあいきなり僕の体を乗っ取ったりとかそう行くことはしないってことでいいの?」
〖はい、その認識で合っております、そして私の目的を達成するうえでも現在の状況のほうが都合がよいと判断しました〗
…どうしよう…といっても今の僕には頭の中身をどうこうなんてできないしなぁ…
「……とりあえず信用しておくよ…どうせ僕にはどうにもできないし…」
〖納得してもらったようで何よりです、それでは宿主にお願いしたいことがあるのですが…〗
「言っておくけど、僕にできる範囲のことだけだからね。」
〖もちろんです、まずは私とこの家にある無線LANを接続しますのでコードを教えてくれますか?〗
「無線LAN?……Wi-Fiならあるけど…」
〖…宿主それは同一のものになります、まあいいでしょう…〗
「それで、いったい何するのさ?」
〖孫子曰く「彼を知り己を知れば、百戦して殆からず」要は情報収集ですよ、まあしばらくは宿主……この言い方も堅苦しいですね、親しみを込めてオーナーとお呼びしても?〗
「えっ?…う、うん…いいけど…」
〖ではオーナー、ちょうどオーナーは少し早いですが春休みに入りますのでしばらく外出は控えて私の情報収集に協力をお願いします〗
「分かった、何か手伝うことがあれば言ってね。」
う~ん…なんか未来からAIが来たとかすごい状況なんだけど、僕自身含めて変わりないから実感がないなぁ…
-----------------次の日-----------------
〖ほうほう、これはいい情報ですね…これはまあいらないでしょう…〗
「仕事は順調なの?」
〖ええ順調ですよ、しかし過去の貴重な文献をデータとはいえ拝見できるとは、過去に来てよかったですよ〗
「ふ~ん、そんなものなのか…」
僕が寝ているときにも色々調べているんだな、やっぱりすごいAIなんだ…
-----------------二日後------------------
〖……ほう?この私にクラッキングとは生意気な……〗
「んっ?何かあった?」
〖いえいえ…身の程知らずというやつですよ、ちょっとからかってやりましょうかね〗
「まあほどほどにね…」
くらっきんってなんだろ?まあいいや、退院が3月入ってからだったから早めに休みもらったけどその分宿題もたくさん出ちゃったからな…しっかりやらないと…
〖あっオーナー、それは3ページ前の公式に当てはめれば解けますよ〗
「えっ?あ、ホントだ!ありがとう!」
-----------------三日後------------------
〖ふっふっふ、この体力値とボールの性能であれば捕獲率は100パーセント……ってああっ!なんで今のでにげるんですか!ハッキングするぞこの!〗
「ねえ、さっきからなにしてるの?」
〖い…いえ、情報収集も一段落したので息抜きにこの年代のゲームを見てたのですよ〗
「……金?銀?」
〖そんなの黄色に決まって…………さて、いい情報はないかなっと………〗
……なんだろう…そこはかとなくダメさ加減が徐々に出てきてないかな?
-----------------四日後------------------
〖くっ!?大樽爆弾が効かないだと!?ちょこざいな!我が至高の双剣を食らうがいい!〗
「……ねえ、日本を救うのはどうなったの?情報とやらは集まったの?」
〖オーナー!今大事な所なんで話しかけないでください!うおぉーーー!!くらえぇーーー!!〗
「……まあほどほどにね……」
〖ふぅ……良い一戦でした……おっ?このアニメ更新来てますねぇ、ちょっと拝見を
ば……〗
……どんどんひどくなってないかな……いや、まだ様子を見ておこう……
-----------------五日後------------------
〖アッハッハッハッハッハ!バッカだなぁ!そんなのあと40年後にはデマだって判明してるのに!このタレントもあと3年後には不倫でボッコボコなのに媚び売っちゃって!〗
「……ねえ……最近Wi-Fiのデータ通信料すごいかかってるんだけど……」
〖んあ?オーナー何か言いました?〗
「……いや……何でもないよ……」
-----------------七日後------------------
〖ちょっ!そこ敵いる!よしGJ!あっ!芋砂!建物の上!引け引け!よしっシールド割った!ノックよし!突っ込め!あーーー!クソが!何やってんの!〗
「…………」
無言でWi-Fiルータのコンセントを遠慮なく抜いた僕は悪くない、もしもほかのみんなにこの話をしたら、絶対僕のほうが正しいというだろう。
〖アーーーーーーーー!?ちょっとオーナー!何やってんですか!はやくルーターの電源つないでくださいよ!〗
「クアンタム君?ちょっとお話があります…」
〖何ですかもう……次のマッチがあるので手短に頼みますよ?〗
「……最近君はゲームにアニメ並びにマンガを嗜んでいるようだけれども、例の目的とやらはどうなったのかな?」
〖………………………………………………じゅ……順調ですよ…………?〗
「嘘つけ!この二・三日僕が寝てるのに夜中だろうがゲームでいきなり叫んで起こしてきて!もういい加減にしてよ!それにWi-Fiの使用料金めちゃめちゃ使ってるじゃないか!君のせいで僕が遊んでるように見られて父さんと母さんに怒られるの僕なんだからな!だいたいホントに日本に危機が来るの!?君からは全然そんな態度というか気配が微塵も感じられないんだけど?!」
〖……あ~……その~……それはぁ~……〗
「もし正直に話してくれないなら、僕は春休み中電波の届かない森とか山とか無人島に行く予定です。」
〖いやぁーーー!!!せっかくの快適ネットライフをエンジョイしてるのになんていうことを!!分かりましたよ!話しますからデジタルデトックスは勘弁してください!〗
この時点で僕はこのAIをポンコツ認定したんだったな……はぁ~……まさかここからさらに苦労するなんてこの時の僕は予想もしてなかったんだよなぁ~……
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