この作品は、現代魔術とスピリチュアルの考え方を、一つの世界観として組み上げているところが魅力の作品だと思います。
物語は、下半身不随だった主人公セレナが突然歩けるようになるところから始まり、呪符や魔力属性、黒い霧から現れる魔物など、少しずつ日常の裏側に存在していた世界へ踏み込んでいきます。
特に印象的だったのが、アイドルであるマリナの歌が魔物を鎮める力として描かれているところです。剣や魔術だけで戦うのではなく、「歌」や波動そのものが力として機能しているため、この作品ならではの個性を感じました。
また、仲間を救いたいというセレナの思いから時間さえ止める力が発現し、光と闇のどちらか一方ではなく、その双方のバランスによって波動が高まるという考え方も面白いです。
単なる現代魔術や異世界バトルではなく、カルマ、波動、ハイアーセルフ、共通の無意識といったスピリチュアルな概念を、設定だけで終わらせず物語や能力へ落とし込んでいる点が、本作の大きな魅力だと思います。
序盤までの紹介となりますが、セレナ自身に秘められた力とダークスフィアの目的が今後どのようにつながっていくのか、これからも追いかけて行きたいと思います。