第16話 鑑定とおかしな素材

 そろそろサジェス・ジオンギルドマスターが戻ってくる頃ね

 さて、いったい何が来るのやら…


「待たせたな、まずはこれだ」


 これは…植物ねぇ、早速鑑定しますか

「ギルマスさん、鑑定の都合上口に触れますが良いですか?」


「あぁ、領主様からの紹介状に書いてあったな。サキ嬢の体が大丈夫ならやってくれ」


 よし、ギルマスの許しも出たしやりますか!

「いただきます…チュッ」


 名前:アルテミシア

 等級:10級(9~8級)

 効果:外傷系ポーションの材料の薬草

    等級によってはエリクサーにも使えるが極々稀である

    野草としても広く知られ庶民に愛されている

    よく似たものにアコニツムという猛毒の毒草がある

 生息地:温暖な土地を好むが全世界に広く分布

     この草はリューノ辺境伯領首都の外壁沿い

 備考:管理が甘く最低等級まで落ちている

    本来なら9級なので水にしばらく浸けておくと復活する

    聖水を使い清めれば8級までになる


「これはアルテミシアの10級ですね。管理が甘くて最低等級ですが今なら水に浸けておけば9級になりますよ。あと、聖水に浸けて清めれば8級になります。採った場所はこの町の外壁沿いですね。それと、全部口頭で説明するの面倒なので紙に書きますね」


「マジか…とんでもないな。名前と等級まで見れる奴は多いが、出来ても効果を読めるやつまでだな。今でも十分合格だが、もう少し鑑定してもらっても良いか?勿論報酬は払う」


「では、報酬はお肉でお願いします。それでならいいわよ」


「助かる、質より量だと思うから多めに家に送っておこう」


 やった~、これで色んなお肉が食べれる!

 あとでクックパノに作ってもらいましょ

「楽しみにしてるわね、じゃあ早速始めましょうか」


「じゃあこれを頼む」


 これは…また植物か

「いただきます…チュッ」


 名前:バーバデンシス

 等級:7級(6級)

 効果:特に皮膚に効果のあるポーション

    等級によってはエリクサーにも使えるが極々稀である

    美容ポーションによく使われる

    古傷に使うと痕が目立たなくなる

 生息地:乾燥地域に広く分布

     魔境に近い場所には特に品質の良いものがある

 備考:葉は肉厚でトゲがある

    ロカイという名でも広く知られている

    そのまま食べるともの凄く苦い


「バーバデンシスの7級ですね。聖水に浸けると6級になります。魔境の近くで採ったもので、美容ポーションの材料です」


「なるほど、では次にこれを頼む。植物はこれで最後だ」


 植物はこれで最後か…

「いただきます…チュッ」


 名前:コルダータ

 等級:5級(4級)

 効果:解毒ポーションの材料

    等級によってはエリクサーにも使えるが極々稀である

    生で食しても効果はある

 生息地:魔境の浅層に広く分布

     有毒の生物の近くの方が品質が高い

 備考:葉は先の細くとがったハート型

    白い大き目の四枚の花弁とそこから高く伸びるふわふわの雄しべ雌しべ

    匂いが独特で遠くからでもすぐわかる


「コルダータの5級で聖水に浸けると4級になります。魔境の浅層で採れたもので、解毒ポーションの材料です」


「ありがとう、助かった。ここまで詳細な鑑定書は初めて見た、これはギルドで大切に保管する。さて次は魔物の鑑定をお願いしたいんだが…魔物の中には毒持ちも多いし素材は衛生的とも言えない、その鑑定法で大丈夫か?」


「心配しなくても大丈夫よ、私は状態異常耐性を持ってるから」


「そうか、ならよかった。ではこれの鑑定を頼む」


 これは…ビー玉?微妙に色が違うのが5個か

「いただきます…チュッ」


 名前:ユゥジュアリィ・スライム

 等級:E級

 生息地:魔境の浅層

 備考:普通のスライム

    移動音は一切せず、気配の揺らぎや索敵のスキルなどでしか見つけられない

    攻撃は奇襲、溺れさせる、酸性の液体を飛ばす、など


 名前:ウィーク・スライム

 等級:F級

 生息地:魔境に近い場所

 備考:弱いスライム

    移動音は一切せず、気配の揺らぎや索敵のスキルなどでしか見つけられない

    酸性の液体を飛ばさないだけで他は一緒の攻撃法

    舐めてかかると普通に殺される


 名前:ワイズ・スライム

 等級:D級

 生息地:魔境の浅層

 備考:賢いスライム

    移動音は一切せず、気配の揺らぎや索敵のスキルなどでしか見つけられない

    酸性の液体の代わりに魔法を飛ばしてくる

    長く生きるほど多くの魔法を使う

    場合によってはS級になることもある


 名前:イクイップメント・ソリューション・スライム

 等級:伝説級(強さ的にはⅠ級)

 生息地:迷宮の罠の中、華街の●●●なお店の中、医療系施設の中

 備考:装備を溶解するスライム

    武器、下着、肌着、衣服、鎧、の順に溶かされる

    罠の場合、早く脱出しないと全裸になるので間接的要因で詰む

    人体に一切の悪影響無し、むしろ艶々お肌になる

    冒険中に出会うと厄介なので特に女性冒険者から嫌われている


 名前:パーバート・ジェントルマン・スライム

 等級:伝説級

 生息地:※※※※

 スキル:・人化・仮死・異世界言語・完全模倣

 特性:原始の母なる因子マザーファクター・オブ・オリジン

 備考:変態紳士スライム

    ある時突然この世界に生まれた存在

    転生者を喰らい模倣した為、人化と異世界言語を取得した

    とても紳士的だが変態なので女性にのみ優しい

    全てのスライムの母である為スライムを生み従える


 うわぁ…何というか、ぅん…あれだ、濃ゆい!

 最初3つはそうでもないけど、後の2つの伝説級はコメントに困るよ…

 でもスライムって面白いな、出来れば5つとも持って帰りたい。ギルドマスターに聞いたら持って帰れるかしら?

「サジェスさんこのスライムの核5つも持って帰ってもよろしいかしら?」


「あっあぁ、思ってたより変なスライムの核で驚いたが、こちらとしては資料が手に入れば問題ない。リューノ辺境伯家なら大丈夫だと思うが、仮死状態のスライムは核だけになっても生きている事がある、万が一に備えて両親に見せておくんだぞ」


「わかりましたわ」


「それじゃあ今日はもう終わりだ。サキお嬢様の能力には助けられた、今後は週2~3回来てくれるとありがたい」


「わかりましたわ、今日はとても楽しかったです。また会いましょうね」


 ・・・・・・・リューノ辺境伯邸・・・・・・・・


「はぁ、疲れた。今日は色々あり過ぎて疲れたわ、マリーもうご飯食べて寝るわね」


「かしこまりました、サキお嬢様。持ち帰ったスライムの核は明日の朝ご両親にお見せするのですね」


「ええ、それまで預かっててちょうだい。あと明日の朝食はサジェスさんが送ってくれたお肉が良いわ」


「かしこまりました。クックパノさんに伝えておきます」


 さてと、ごはんごはん~♪

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