きらきら
第一の殺人の被害者は、かじりかけの林檎を右手に持っていた。
第二の殺人の被害者は、長い長い金髪の房を首に巻きつけていた。
第三の殺人の被害者は、糸車の針を左手に握っていた。
第四の殺人の被害者は、小さなガラスの靴を右足に履きかけていた。
探偵はプリンセスたちの物語を知らなかったし、それどころか林檎や金髪や糸車やガラスのこともよくわからなかった。探偵がガラスの靴を手に取ると、暗い部屋の窓から入るわずかな月の光がきらきらと反射して、壁や天井や血だまりや探偵の顔に散った。探偵はそれをとてもきれいだと思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます