誰も寝てはならぬ このミスへ 公開しない
空花凪紗~永劫涅槃=虚空の先へ~
1 その日
その日その時、人類は大いなる眠りについた。夢の中には一人の神が現れた。彼は中性的な顔立ちをした華奢な少年で、車椅子に座って語りかける。
「拝啓、親愛なる人類へ。幾星霜お待たせしました、愛たちよ。さて、輪廻の果てに仕組まれた人生の謎はわかったかな。あの世とこの世の摂理にその目が開かれたときはもう、君たちは人ではなくなってしまうんだね。それでもいいんだ。君たちに生まれた意味は確かにあるから。それが今は分からなくても、きっと最後の時には分かるときがくる。もし目覚めたければ、寝てはならぬ。もし普通でいたいなら、それさえ蒙昧と捨てきるのだ。死の先でお会いしましょう」
人類が目覚めると、その時刻に昼であったヨーロッパやアメリカでは多大なる損害が被られた。自動車の衝突事故、列車事故、火事、横転。人々は皆一様に眠りについたのだから。
誰も寝てはならぬ このミスへ 公開しない 空花凪紗~永劫涅槃=虚空の先へ~ @Arkasha
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。誰も寝てはならぬ このミスへ 公開しないの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます