可憐に舞う花魁

そうして僕はすぐに実行することにした


もちろん両親は家にいる


でもそんなの気にしてはいけない


堂々とやろうっ!


そして地下室に行き


車用の重いガソリンのタンクを引きずる


僕の力では持ち上げることは不可能だった


上に上がってタンクの蓋を開け


地面にばら撒く


ビチャビチャビチャビチャッと


地面にガソリンが落下する


20分くらいだろうか


大体家中に巻き終わった


大胆に巻いたせいで自分の服にも


少しガソリンが掛かってしまったが


いまはそんなことどうでもいい


きっと両親にはバレていないはず


そしてバレないように


こっそり玄関から外に出る


そしてマッチをマッチ箱に擦り付け


火をつける


その火はとても綺麗な火だった


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