第30話 引越し初日〜白雪side〜

「おやすみ白雪。また明日ね。」


「はい。おやすみなさい。颯君。」


今日は最高の1日でした。

名前を呼ばれるたびに心が踊って自分では制御出来ませんでした。

キャラ崩壊している私を見せてしまったのは恥ずかしいですがあの優しさを携えた瞳で四六時中見られたら興奮が止まりませんでした。

あの瞳はやばいです。私の女の部分がキュンキュンしました。早く付き合いたいです・・・

でも彼は女性不信で有名だったわりに私の事は懐に入れてくれてる気がします。脈アリというやつだと信じるしかありません。

押してダメでももっと押すしかありません。

恋愛は駆け引きだと書いている本もありましたが引いたら押せなくなります。

それに好きすぎて引けません。四六時中一緒に居たいです。

婚約指輪の時はその場でキスをしたくなるほど嬉しかったです。

真剣に私とのことを考えてくれてるのがわかって思わず泣きそうになりました。

今日だけで何度胸がときめいたかわかりません。

付き合っていたらキスもできたのに・・・

お風呂を拒否されたのは正直ショックでした。身体には自信がありますがそこをアピールしようとしたのを見透かされた気がして自分を恥じました。彼の目線は常に私の目を見ているのがわかっていたのに・・・

今日は幸せが溢れて触れて欲しいという気持ちが勝ってしまいました。


弱気になってはダメですね。絶対に堕とすという不退転の覚悟で押し続けましょう。

そう言えば明日香織が泊まれるか確認してませんでした。

思い出した私は彼女にメッセージを送るのでした。

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