2025/1/22
遠い昔の嫌な思い出の夢。
願いを聞いてくれた人が大好きで、お付き合いしたくて、幼いなりに親に付き合いたい人とどうするか聞いていた。
まず名前を知らなくて、あの人に名前を聞いた。
親に紹介すると、どういうわけか物凄く反対されて、落ち込みながらその人に話すと、怒った様子だった。
どうして怒ったかわからなかったけれど、親に反対された上に振られたんだと思った。
その日のうちに知らない男の人が家にきた。
仲良くなれそうで大好きになった人が大人の男の人を家につれてきたんだと思った。
悪いことをしたからといって、父親に署名と印鑑を押させているところだった。
怖くて嫌な予感がして、何をしているのか聞いたけれど、父親たちは笑いながら私を売ろうとしているんだと話していた。
私は必死になって、やめて売らないでと言ったけれど、父親はサインをして印鑑を押してしまっていた。
ショックで頭から血の気が引いて、絶望的な気持ちになっていると、父は笑いながら冗談だと言っていた。
目の前で手を引っ張られて連れていかれたことがあったのに、なんで冗談だと思ってそんなことができて、笑いながらそんなこと言えるのか。
私には理解できなかった。
父が言うには、こんな安い値段で人が売られるわけがないとのことだった。
家に来ていた男の人たちは冗談じゃねえよとか言っていた。
それを放心状態で聞いている嫌な思い出を怖い夢として見ていた。
父親は私と弟をお仕置きという名目で家の前にある溝へ放り込むフリをかなりリアルにやってしまうような人だった。
泣いて怖がる弟を庇った時、弟に対していろいろ言うような人。
人のことだけ適当なんじゃなくて自分のことすら適当な人だと知ったのは大人になってからだ。
すごく嫌な夢だったけど、私が知りたかった事、思い出したかった事、確かめたかった事だった。
今はどうかわからない。
まだなにかあるのかもしれないし、そうでないかもしれない。
もしかしたらまた売られるかもしれない。
そんな不安にさいなまれながら目が覚めた。
寝るとき隣に置いているぬいぐるみを抱きしめると少し落ち着くことができて、この子を買って良かったと心から思うようなそんな朝だった。
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