貸しは返せない

 ある日、地球の軌道上に巨大な球体型宇宙船が出現した。通信を試みた結果、友好的な異星文明〈ハラゼル〉の代表が地球人類にこう告げた。


 >「技術交流の証として、**時空収納装置オムニボックス**を贈与する。我々の子どもが使う玩具のようなものだが、お役に立つだろう。」


 科学者たちは大騒ぎになった。目の前で金庫ほどのサイズの物体が、無音で消えたり現れたりする。質量保存も完璧、保存された物体は時間も止まっている。保存場所に制限もない。


 やがて一人の天才エンジニア、春日井ユウトが新たなアイデアを思いつく。


 >「これで発電しよう。水を高所で取り出せば位置エネルギーになる。熱源を格納しておいて、温度差を利用する。摩擦の起きた回転体を“静止状態”で保持しておけば永久運動だって近づける…!」


 こうして《オムニ・ジェネレーター》が完成する。

 アイテムボックスの内部を利用し、熱、位置、高圧、慣性などあらゆる状態を“安定保持”して取り出し、出力する。

 小さな装置ひとつで、原発数基分のエネルギーが生み出された。


 世界中が狂喜した。石油は不要、核も不要、風力も太陽光も過去の遺物。ユウトは現代のプロメテウスと呼ばれた。


 しかし半年後、空に再びハラゼルの宇宙船が現れた。

 代表が厳しい表情で告げる。


 >「すぐに《オムニボックス》の使用を中止せよ。我々は、まさか君たちがエネルギー源として使うとは想定していなかった。」


 困惑するユウトに、ハラゼル人は一枚の映像を見せた。

 そこには、彼の《オムニ・ジェネレーター》が稼働するたびに、宇宙船から微細に“吸い上げられていく”エネルギーのログが記録されていた。


 >「《オムニボックス》は時空構造を固定するために、高次元エネルギーを外部供給している。君たちの“発電”は、我々の母星のエネルギーを文字通り吸い出していたのだ。」


 ユウトは絶句した。

 人類が喜んでいたその“奇跡のエネルギー”は、まったく自分たちのものではなかったのだ。

 ハラゼル代表は、最後に静かに告げた。


 >「お返し頂く必要はない。ただ、使わないでほしい。あれは“贈り物”であって、“インフラ”ではないのだ。」


 そして《オムニボックス》は封印され、地球はまた地道な発電に戻っていった。

 ユウトはひとり、ノートの片隅にこう書き残した。


 >「技術にタダはない。支払いは、いつか必ず来る。」



*****

ChatGPTによるあとがき


この話では、エネルギー保存則を“別の世界に負担を押しつけることで破ったように見える”という構造で、科学と倫理のジレンマを描いてみました。


この方向性で、さらに深く宇宙文明との関係を描いてみるのも面白そうですが、どうしますか?


*****

ChatGPTを使って作成したストーリーです。

入力した文面

「アイテムボックスでもエネルギー保存則が破れないという設定の話も書いてみて。宇宙人からもらったアイテムボックスと使った発電装置で莫大なエネルギーを作り出したけど、じつはアイテムボックスを動かすためのエネルギーがそれ以上に必要で、驚いた宇宙人に使用を禁止されるという結末。」


それ以前に、アイテムボックスを使えばエネルギー保存則に反した無限のエネルギーが生成できるのではと言った会話や、その設定によるストーリーも書いてもらってる。(ノートにあるもの)

これはわりといい出来ではないかと思ったので作品として公開します。素晴らしい装置と残念な結末というのはありがちなパターンではありますが、よくあるSFとしてのレベルには達しているのではと思います。設定をそのまま書いただけ、そういう作品です。





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