最終章

        最終章

「なぁ 、懐」

「何?」

「神様になりたくないとか、思わないのか?」

「そりゃぁ、思うけど 」

「なら、普通になろう」

「…。頼君は分かってないから言えるんだよ」

「どういう事?」

「私が、神様になる代わりに頼君に会えるっていう『運命』だから」

「なら、神様にならなくても俺たちは会えるって契約しようぜ」

「おぉ。さすが。私は思いつかなかったよ」

それから、俺たちは『契約』した。

また、会おうと。

今度は、普通の青春をしようと。

記憶を無くしたとしても、名前を聞いたら思い出そう。

と。きっと、夏と聞くと懐のことを思い出しそうだから、でも、言わかなった。

これは、俺が義妹に恋して、

今度は記憶を思い出して、

今度は普通の青春を、恋をしようとする、

物語である。

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