第六章

「そういえば、氷魔も懐も魔法を使えてるやな。俺にも出来るか?」

「うん。まぁでも、結構な練習が必要だからね」

「マジか!教えてくれ!」

「ふふん。じゃあ、まず最初に魔法の属性なんだけど、作者がめんどくさがって、

『平凡貴族の転生談』と同じ設定にしたんだよ」

「『平凡貴族の転生談』って?」

「この作者のなゆお先生が書いた小説だよ。属性は、火、水、風、雷、あと、光、闇」

「多い。あっ、俺の属性って何?」

「ちょっと待ってね。…これは雷と風だね。あっ、氷も入ってる。便利だね」

「属性が三つも!?」

「ちなみに『平凡貴族の転生談』の主人公は火、風、光だよ」

「えっ…」

「なんならヒロインは属性一つだけど、全星の生き物よりも強いよ」

「えっ…」

「そして、なんなら全属性使いもいるから」

「どうなってんの?『平凡貴族の転生談』」

「それは、作者に言って欲しいな」

なゆお、いくらなんでもそれは…。

作者;まぁ、良いんだ。

「良くねぇよ」

それはそうとして。

「俺!早く使いたくなってきた」

「じゃあ、教えてあげよう」

「やった!」

「まず、集中して」

「おk。」

「手に力を溜める感じで、腕に集中して力を入れて」

「ふっ!」

「私の言った事繰り返して」

「よし!」

「『風よ吹け、ウィンド』」

「風よ吹け、ウィンド!」

そうすると、手の先から少しだが、風が出た。

「やった!」

「まあ、いいんじゃないの?」

「よし、この調子で」

精神を集中させて…。

「喰らえ氷の球、『アイスガン』!」

「えっ?」

「出来た!」

「よく出来たねー」

「ふふん。」

「ちなみに詠唱は要らないからね。」

「クッソ!騙しやがったな!」

俺はしばらく悶絶した。

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