第2話 おっさんの二度目の人生始まる。

ここは異世界のとある田舎町、極東国辺境伯の館……

「旦那様ー!生まれましたー!男の子です!奥様もご無事でございます!」

「おおお!!そうかディアナありがとう!!四男坊ではあるがまた賑やかになるな!」


長男のケニー10歳、次男のダグラス7歳、三男のロビン5歳、父の名はロバーツ.マクラーレン、極東の国ファーイースト王国マクラーレン領の領主である。


「さて、この子の名はどうするかなぁー……」

「あなた……フレディではいかがでしょう?」

「うん、良い名だ、フレディにしよう」

この時の俺はまだ自我がない……まぁ有っても苦痛なだけだと思う、そりゃそうだろう、精神年齢52歳がオッパイ飲んでオムツの交換をされて……接する大人達には赤ちゃん言葉で話しかけられて………想像しただけで寒いわ…………

この時父ロバーツ28歳、母ディアナ29歳、そしてあっと言う間に俺は5歳の洗礼を受ける年になるのである。


親父殿の治める辺境領は田舎町と言っても中々デカい街である、住民登録してある人口だけで約5万人、現在この街に滞在している冒険者が1万人プラス行商人が5千人程である。

この街の郊外にはダンジョンが3つあり、魔の森と呼ばれる森もあり冒険者にとって良い稼ぎができる街で商人にとっても良い素材やダンジョンのドロップ品等の仕入れ地だ、隣国と王都や他領への中継地と言う事もあり商売にも適している、そんな街の教会でフレディ君は洗礼を受けているのである…………。


教会では偉そうな感じの司祭が………、

「ではフレディ.マクラーレンよ、創造神様へ5歳になった感謝とスキルを戴く感謝を込め我らが創造主へ祈りたまえ」

俺は司祭に言われるまま祈りを捧げる、すると懐かしい声が聞こえて来る……

「ほほ〜フレディと言う名を貰ったのだな、では約束通りお主には鑑定と物作りと鍛冶、剣客と体術、火と風と水の魔法、そして異性からモテるスキルを授けよう」

「神さまさぁ、ちょっと貰い過ぎじゃ無いっすか?」

「なに、気にする事はない、お主はこの世界で二度目の人生を謳歌すれば良いのじゃ、家の方は四男坊じゃから後継からは逃れられるじゃろう、それとこの世界では得られるスキルは一つか二つじゃ、そこにおる司祭には剣客と鍛冶しか見えぬ様にしておこう、では二度目の人生を楽しむのじゃぞ?ではさらばじゃ」


「フレディ.マクラーレンよお主は創造主様より剣客と鍛冶のスキルを賜わった、これにて洗礼を完了とする」

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