第6話いちご狩り

冬も終わり、春がやって来た。朝と夜はまだ少し肌寒い。私はクリスマスとお正月にドカ食いしてしまい、結構太ってしまったので、暖かいお昼の時間帯に毎日ウォーキングをするのが日課になっていた。たー君は、私がウォーキングをサボらないようにと付きっきりで一緒に歩くようにしている。そのおかげもあってか、少しずつ体重も減っていき、体型も細くなってきて入らなかったズボンが入るようになったりしてダイエットのモチベーションがあがっていた。

たー君と私は苺が大好きなので毎年春になるといちご狩りに出かけている。たー君が いちご狩りのチラシを持ってきてくれて一緒に見ていた。

「 今年も いちご狩り楽しみだね。でも、ゆずのはあまり食べ過ぎないようにね。また太ったら嫌だろ?」

私は いちご狩りが楽しみなのにそんな事言われて一瞬テンションが下がってしまったが、たー君と一緒にどこかお出かけに出かけるのはすごく嬉しいので、たー君の言う通りだと自分に言い聞かせる事にした。

いちご狩りの日になって、たー君の運転で いちご狩りの場所に向かった。私はドライブが大好きで、しかも好きな人が運転する姿を見るのも大好きなので、ドライブ中はとてもドキドキしていて、たー君の横顔をずっと見ていた。

いちご狩りを久しぶりにしたので、とても楽しかった。最初は一緒に回っていたが、食べたい苺の品種が違ったので、それぞれ食べて回る事にした。 いちご狩りの元を取るには結構食べないといけないが、私は苺が大好き過ぎて毎年沢山食べるので、ちゃんと元は取れているみたいだ。

苺を沢山買って苺を使ったスイーツを作る予定だ。たー君も苺のスイーツが大好きで、作ってあげると沢山食べてくれるので、とても作りがいがあって嬉しい。

私はたー君に苺を食べさせてあげたくて「たー君、あーんして」と言うと、あーんと素直にしてくれたので、とても嬉しかった。

たー君と知り合って、お付き合いをして毎日一緒に過ごして毎日幸せだなあと改めて感じた。こんな毎日がずっとずっと続きますようにと毎日神様にお祈りをしている。いつか結婚とか出来たらいいなと思っているが、たー君が仕事が忙しすぎて、結婚の話はなかなかしないし、結婚するのかもまだ分からない。でも希望は持っていて、いつか出来たらなあと漠然と考えている。

いちご狩りの帰り道、近くのカフェに行って少し休憩をした。 ずっと立ちっぱなしだったので少し足が痛い。たー君はいつものコーヒーを注文して、私はミルクティーを注文した。

「苺美味しかったね。沢山買ったからこれで色んな苺のスイーツ作るね」

「楽しみにしてるね。俺、苺のスイーツ大好きだからさ。ゆずのが作るスイーツが1番好きだ」

私は急に褒められて顔が真っ赤になった。褒められて凄く嬉しいけど、少しドキドキした。たー君はいつも私の事を褒めてくれる訳ではないから、たまにこうして褒めてくれるのがとてもとても嬉しいのだ。

「そう言ってくれて本当にありがとう。凄く嬉しいよ。たー君大好き」

「うん。俺もゆずのが大好き」

休憩も終わったので、帰ることにした。途中雨が降ってきて、今朝干していた洗濯物の事を思い出したので、急いで帰って洗濯物をとえた。

「急な雨だったね。大丈夫?濡れなかった?」

「私は大丈夫だよ。たー君も濡れてないみたいで良かった」

雨が降ったので少し肌寒い。苺を冷蔵庫に入れて、着替えて少しお昼寝をした。朝早くに いちご狩りに出かけたので、家に着いたらとても眠たくなったのだ。二人で夕方くらいまで寝ていた。

「あっ。夜ご飯作らなきゃ」

私は一人で呟いて夜ご飯を作っていると、たー君が起きてきて眠たそうな顔で

「今日の夜ご飯なに?」と聞いてきたので

「今日はたー君の大好きな親子丼だよ。沢山食べてね」

「わーい。久しぶりのどんぶりだね。たまにはいいね」

「うん。私もどんぶり大好きだから、また作るね」

夜ご飯が出来たので、二人で一緒に食べた。明日はたー君が早朝出勤なので、お風呂を早めに入って寝る準備をした。

「たー君、明日は何時に家を出るの?」

「明日は5時半だよ。お弁当はいらないから。夜は残業してくるから遅くなるよ」

「そうなんだね。そしたら夜ご飯は冷蔵庫に入れておくね。」

「うん。ありがとう。おやすみ」

「おやすみたー君」

電気を消して、二人は眠りについた。でも昼寝をしすぎて、あまり寝れなかった二人だった。

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たー君と私 青い惑星 @yuimiki

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