第34話 詩『詩がうまれるとき』

言葉の種がいくつか生まれ

それぞれが育つ


その中で群を抜いた言葉の種が出てくる

自分を抑えられないほどの力を持っている

その力は、ある時は感動、ある時は悲しみ、また、ある時は憎しみ


おのおの力が限界を超えて心を打ち破ってくる

そして、初めて言葉が世の中に出る


言葉は少しだけ、種をばら撒いて残す

そこに詩人がやってきて、言葉を収穫し、また撒く

言葉の種は出番を待って、ウズウズしている


詩人は待つしかないが

その時間は詩人にとって貴重な時間

言葉が育ってくるのを待つ時間だ


言葉の種は出番を待って、ウズウズしているけれど

実は詩人もウズウズしている


おのおの力が限界を超えて心を打ち破ってくる

そして、初めて言葉が世の中に出る


その時が詩人にとっての至高な時だ



#詩

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る