第27話『90%以上の確率で無責任』
『恐れ知らず』
恐れ知らずの若鷹が空を飛ぶ
羨ましい
恐れ知らずの向日葵が空へ向かう
眩しい
恐れ知らずの『若造』が時代を作っていく
任せた!
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『90%以上の確率』
「おじさん」
「なんだ、若造」
「あのさ、よく「跳べ!」とか「飛躍!」とか、大人は言うよな?」
「言う」
「あれって、相当、無責任じゃねぇ?
跳べって言われても、何も、持っていないし
跳んだら、それっきり、なんてこともあるよな?」
「ある。90%以上の確率で、ある。」
「何、それ? いい加減だね」
「そのとおり、そう思っていたほうがいい。他人は、いい加減で無責任。」
「え、じゃ何よ。俺たち、若者はどうしたらいいのよ?」
「若造、自分で考えろ。答えは教えない。」
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『樹齢2000年』
このご神木は樹齢2000年とのこと
縄などをまとい
ここで、一体、何を見てきたのだろう
見下ろす人間どもが何をしてきたか
愚かなことばかりだろうか
せめて、ご神木には笑われないようにしたい
神木は苦笑した
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『海が無い』
たまたま降りたら、ここだった
もともと目的地は決めていなかった
だから
降りた場所の名前は要らない
時代も構わない
しばらく散歩したら、出て行くから
奇妙だ
ここには海が無い
それなら
長居はしない
寄らないといけない所がたくさんあるから
それでは
先を急ぐので
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