第124話 バサラの港町
たどり着いたバサラの港町は思いの外賑わっていた
どうやら祭りが近いらしく町の人々は慌ただしく準備をしているようだった
「とりあえず酒場で情報収集ですね」
酒場に行くと厳つい男達が大勢酒盛りしている
様子を見ながら話が聞けそうな人物がいないか伺っていると後方から声をかけられた
「バードニール族の冒険者とは珍しいな…もしかしてあんた達が噂になってる[ウィングナイト]か?」
「そうだとしたら何だ?」
「こりゃちょうど良かった…なぁ俺達の頼みを聞いてくれないか?」
話によるとどうやら最近この町の若い男が次々と行方不明になっているらしい
いずれも漁師や狩人ばかりいなくなってるようだ
「妙な話だな?他の男は大丈夫なのか?」
「普通に町で商売したりしてる分には何も無いんだ…ただ漁や狩りに出かけた者が急に帰って来なくなるんだよ…」
「なるほど…他にも詳細を知ってる人物はいないのか?」
「行方不明になった漁師の恋人が町外れの一軒家に住んでるから尋ねると良い」
教えてもらった家に行くと女性が1人…庭で菜園の手入れをしているのが目に入った
女性はこちらに気がつくと会釈をしてくれた
「あの…貴女の恋人の漁師が行方不明になったと伺って…私達に何か出来ないかとこうして来た次第でして…」
「そうなのですが…立ち話も何なので奥の部屋においでください」
女性は客間らしき部屋に案内してくれた
「お茶を淹れて来ますので椅子にかけてお待ちください」
窓から港が見えて海風が入って来て心地良かった
「お待たせ致しました…特製のハーブティーとサブレをどうぞ」
お皿に盛られたサブレを一口食べるととても口当たりが優しくスッと口の中で溶けるような食感でとても美味しかった
ハーブティーも香りが良くほんのり優しい甘さが口の中に広がった
「とても美味しいです…あとで作り方を教えてくれませんか?」
料理やお菓子作りが好きなミュレイアはそうお願いしていた
「すみません妹が…あの行方不明になった恋人についてお話を伺いたいのですが…」
「彼はある日…港から少し外れた場所で大きな獲物を見つけたと言って出かけて行きました…そしてそのまま帰って来なくなったのです…町の人々に聞いても見かけた人は居ませんでした…」
「そうですか…大きな獲物ねぇ…行方不明になってるのは若い男性の漁師や狩人ばかりだと聞きましたが…」
「ええ…彼の他にも何人か数年前から行方不明者が出ています…いずれも大物の獲物を見つけて探しに行って帰って来なくなったらしいのです」
「共通点は大きな獲物といずれも若い男性だと言うことだな…行方不明になった場所は分かりますか?」
「この町から少し行った湖のほとりです…他の人もその辺りでいなくなったと聞きました」
「どうやらその場所があやしいみたいね…道具屋でアイテムを揃えて向かいましょう」
こうして町でアイテムを買い揃えて湖に向かうリヴァルト達であった
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