#345 あと20

「え? 残り20話で終了ですか?」

 担当編集の疑問に僕は「はい」と答えた。

「イマジナーはあと20話で終了します」

 唖然とした様子の担当編集の筒乃木さん。

「えっと……来月からアニメも始まりますし、これからもっと盛り上がると思うんですけど」

「すみません。なんと言われようと、あと20話でこの作品は終わります。伸ばしはしません、やりません、この結末でこの漫画は終わりです」

 僕の意思は変わらない。週刊漫画で連載もできたし、アニメ化もしたし、正直夢を叶えてしまった。あとはこの漫画を綺麗に完結させたい。

「僕の夢は次の段階に行ったんです」

「……」

 そう、僕の夢は次の段階に行った。

 僕の意思を受け取った筒乃木さんは渋々と言った様子で首を縦に振ってくれた。

「わかりました」

「ありがとうございます。では、これが20話分のネームになります」







「──って言う夢を見たんですよ!」

「何を言っているんですか? 早く次の原稿ください」

 締切から逃げるべく、今朝見た夢を筒乃木さんに語って見たが、どうやら現実の筒乃木さんは厳しいらしい。うん、いつものことだ。

「全く、何があと20話で終了ですか。そもそも打ち切りの危機から脱しないとでしょ」

「……おっしゃる通りです」

「さ、次の話どうするか話し合いますよ。アニメ化、夢なんでしょ? ほら、頑張る」

 筒乃木さんに引っ張られながら、僕は起き上がる。

 はあ、いつになったら夢は現実になるのかな。

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