#236 顧問の先生
「お前たちな……やる気が出ないなら帰れ!!」
ん? と新入部員全員は首を傾げた。
聞き間違いか? 「やる気がないなら帰れ」ではなく「やる気が出ないなら帰れ」と聞こえた気がする。
「熱中症になりかけてるんだろ? そんなんじゃやる気が出なくて当然だ! 今すぐ全員、荷物まとめて帰るように!! 自力で帰るのが無理なら俺が車で送ってく! いいか! 帰ったら美味いもん食って早く寝ろ!!」
見た目は超強面なのに、性格がめちゃくちゃ優しい
彼は鬼の形相で部員に帰るように言ってきた。
「全く、こんな暑い日に部活動とか何考えてるんだ。熱中症注意って言われてるんだぞ。どう考えても部活を休むべきだろ」
見た目に反して生徒思いなその姿に一年生は困惑する。
そんな一年生に向けて、二、三年生は微笑みながら、
「大丈夫。俺らも戸惑ったけど、そのうち慣れるから。つか、これぐらいで戸惑ってたらあの人の過保護に着いていけないから。部活の厳しさより、そっちを覚悟しとけ」
戸惑う一年生。
しかし、彼らも1ヶ月もすれば理解する。この部活は練習内容が厳しいのではなく、めちゃくちゃ生徒思いな顧問に振り回される方が厳しいのだろ。
皆はいう。だってこんなに思ってくれるなら結果出したいじゃん! と。
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