#90 それを知る者は……

「そっか。今の子は知らないんじゃな……これでもわしは、昔ちょっとした一発芸で有名だったんじゃよ。じゃがな? 突然のアップデートで音が変わって、それ以降わしの真似を見ても皆首を傾げるだけ。次第にわしの時代は終わっていったのじゃ……」


 そう語る一人の老人。

 彼は昔を懐かしむように、微笑みながら語る。


「そうじゃよ。わしがフェイッターの更新音の真似で有名だった『オトノ』じゃよ」


 その音を知るものは、今の時代にはもういないだろう……。

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