君と出会って彼女と再会する。
オタつかさ
プロローグ
『懐かしいな~まだやってたんだな、この夏祭り。しかも昔より規模でかいし。』
実家から一人とぼとぼ歩く。
自分の生まれ育った記憶に残っている町と、景色の変わった今の街を見比べ時の経過を感じながら。確かに時間は流れていると……
まだ日も落ちきってないが、日中の暑さに比べたら気温も下がり動きやすい時間
開催場所に近づくにつれ祭りに向かう人達が増えてくる。
小さな子供を連れた若い夫婦や小中学生、仲良く手をつなぎ歩く高校生であろうカップル……様々な人達が笑顔でいる。
楽しそうに見える人々を見やり、微笑ましく思う。
当時の自分も緊張しつつも楽しい時間だったと思い出し恥ずかしくなる。
『大丈夫』
もう二度と来ることはないと思っていた場所。
境内にも少なからず出店がでているが、人の数はメイン通りに比べ少ない。
ここの景色は記憶とほぼ変わっていない。
境内にある倉庫。横にあるベンチまで。
今日のようにあの日も暑い日だった。
怒涛のようにあの頃の記憶が蘇る。
ここに来たのだ。〝
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